二所ノ関親方 大の里の勝因に終始攻めの意識 大関の反撃封じる

[ 2024年5月18日 04:34 ]

大相撲夏場所 6日目 ( 2024年5月17日    両国国技館 )

琴桜(右)を攻める大の里(撮影・木村 揚輔)
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 【真眼 二所ノ関親方】大の里の勝因は、がむしゃらに攻め込んだことに尽きます。琴桜のもろ差しを防ぎながら右を差していますが、左の上手は奪われました。もし照ノ富士相手だったら、間違いなくやられていたでしょう。ただし、終始攻めの意識があった大の里に対し、大関は上手を取ってから一呼吸置いてしまった。そこが勝敗を分けたポイントになりました。

 場所前には佐渡ケ嶽部屋へ行き、大関相手に向かっていきました。独特の距離感などを体感できた半面、全てをさらけ出すリスクも伴っていました。今回に関しては大関が攻めのタイミングを誤った印象なので、出稽古の成果はあったかもしれません。

 大の里はこれで1横綱2大関を撃破。良さも悪さも出た中で5勝1敗は上々ですが、内容的にはまだまだです。技術では大関の方が断然上。今後はマークも厳しくなるので、おごることなく、一日一番に集中して臨むことを肝に銘じて戦ってほしいです。 (元横綱・稀勢の里)

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