【サーフィン】大原洋人がCS開幕戦へ出発 CT昇格へ「全力で」28年LA五輪も「もう一度出たい」

[ 2024年4月19日 09:15 ]

サーフィンのチャレンジャーシリーズ開幕戦が行われるオーストラリアへ出発した大原洋人
Photo By スポニチ

 サーフィンのプロ最高峰チャンピオンシップツアー(CT)への来季昇格を争うチャレンジャーシリーズ(CS)に参戦する21年東京五輪代表の大原洋人(27)が19日、羽田空港から開幕戦が行われるオーストラリアへ出発。悲願の初昇格に向けて「(CTに)入りたい気持ちは変わらない。可能性がある限り、全力で取り組みたい」と抱負を語った。

 昇格大会が現行方式となって4季目。昨季のCSは年間56位と昇格に遠く及ばず、連続出場を目指していたパリ五輪も出場を逃すなど、悔しいシーズンになった。今季に向けては「ただ漠然と入りたいという思いが強かったが、それをかみ砕いて、どう実現するか(が大事)」とプレシーズンの取り組みを見直し。トレーナーと相談しながら、理想とするサーフィンを体現できる技術とフィジカルの構築に努めてきたという。

 その中で取り組んできたことの一つが、ブラジル人サーファーで22、23年CT王者のフェリペ・トレドの技術を取り入れることだったという。身長1メートル62と小柄な大原に対し、トレドは1メートル75ながら、トップ選手としては小柄な部類に入る。「体格が近い。一番真似しやすいのがトレドだった」とエアの入れ方、ターンの仕方などを映像で細かく分析。見よう見まねで実戦練習を繰り返し、「だいぶモノにできている」と手応えをつかんだ。

 CT昇格とともに、再び日の丸を背負う夢も追い続ける。31歳で迎える28年ロサンゼルス五輪は「現役をやれている年齢だし、むしろ周りが見えて技量もある。もう一度出たい」と意欲を燃やす。会場も15年にUSオープンで日本人初優勝の快挙を成し遂げたハンティントンビーチになることが有力視されており、「一番得意」と言い切った。

 現状で日本男子は五十嵐カノア、オレアリー・コナーと2人のCTサーファーが君臨するため、五輪代表争いに食い込むためには、自身の昇格が事実上、必須条件となっている。そのためにも、1シーズンでも早い昇格を果たしたい大原。「(2歳4カ月の)娘にも活躍する姿を見せたい。CTに入りたい、五輪に出たいという思いが強くなった」と家族の存在も力に変え、10月まで続く計6戦で争うCSに不退転の決意で挑む。

続きを表示

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

2024年4月19日のニュース