【柔道】阿部詩が圧倒V 決勝は東京五輪銅メダリストを開始9秒で“瞬殺” GSアンタルヤ大会

[ 2024年3月30日 00:51 ]

柔道グランドスラム(GS)アンタルヤ大会第1日 ( 2024年3月29日    トルコ・アンタルヤ )

阿部詩
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 男女計5階級が行われ、女子52キロ級でパリ五輪代表の阿部詩(パーク24)が5試合オール一本勝ちで優勝した。今大会は開幕まで4カ月を切った五輪前最後の実戦となる見通しで、盤石の強さを見せつけ、五輪2連覇への道筋を付けた。

 「仕上がりはあまり良くないが、五輪で100%じゃないのを想定できると考えたい。100%の自分ではないが、その中でもしっかり勝ちきらないといけない」

 昨年10月ごろから慢性的な腰痛を抱え、大会前には珍しく弱気な発言を連発していた阿部。それでもこの状況を逆手に取り、本番へのシミュレーションとして臨んだ3カ月半ぶりの実戦。本人の不安とは裏腹に、初戦から投げてよし、寝てよしの戦いぶりを披露。準々決勝では日本生まれのケリー・デグチ(カナダ)を開始わずか9秒、一本背負い投げで一本を奪う、文字通りの“瞬殺”で圧倒。決勝でも東京五輪銅メダルのジャイルズ(英国)を開始わずか9秒、内股で一本を奪った。

 パリでは自身の2連覇、そして兄・一二三との2大会連続兄妹同日金メダルという空前絶後の偉業に挑む阿部。腰に不安を抱えるが、「成し遂げないといけない目標があるので、向き合っていかないといけない」と強い覚悟を持ち、盛夏の大舞台へと歩みを進める。

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