小田凱人 全豪Vで生涯GSに王手 年間黄金スラムにも前進し「やっぱり(自分は)強え」

[ 2024年1月27日 20:22 ]

テニス全豪オープン第14日 ( 2024年1月27日    オーストラリア・メルボルンパーク )

優勝トロフィーにキスをする小田(AP)
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 車いすの部の男子シングルス決勝が行われ、世界ランキング2位で第2シードの小田凱人(17=東海理化)が、同1位で第1シードのアルフィー・ヒューエット(26=英国)に6―2、6―4で快勝した。23年の全仏オープン、ウィンブルドン選手権に続く4大大会3勝目。ジュニアの部男子シングルスは第4シードの坂本怜(17=愛知・誉高)が4大大会同種目で19年ウィンブルドン・ジュニアを制した望月慎太郎(20=木下グループ)に続く日本人2人目の優勝を果たした。

 最高の形でパラリンピックイヤーのスタートを切った小田が笑顔で優勝カップにキスをした。全豪初制覇で全4大大会で優勝する生涯グランドスラム達成まで残すは全米オープンのみ。同一年に全4大大会とパラリンピックを制する年間ゴールデンスラムにも前進し「やっぱり(自分は)強え、という感じ。僕のしたいプレーをして勝てた」と胸を張った。

 昨年の決勝で敗れたヒューエットを寄せ付けなかった。強烈なリターンでリズムをつかみ、常にリードする展開で快勝。9歳上の宿敵に4連勝となり、通算成績も5勝6敗にまで戻した。昨年の全仏後に史上最年少で世界ランキング1位に就いたが、昨年末時点では2位。今回の優勝で1位に返り咲くことが確定し「(テレビ出演などで)世界1位と紹介されて“今は2位です”と答えていたのが歯がゆかった。一日も早く1位に戻りたかったので、うれしい」と笑った。

 ジュニアの部男子シングルスを制した坂本とは同じ17歳で同じ愛知県出身。優勝を見届けてコートに向かい「自分も勝つしかないと覚悟が決まった。彼のおかげでエンジンがかかった。これからも2人で高め合っていきたい」と感謝した。次の4大大会はパリパラリンピックと同会場のローラン・ギャロスで開催される全仏オープン(5月20日開幕、パリ)。前回覇者の立場だが「ディフェンドするとか、守る意識は全くない」と強調した。さらなる高みへ、挑み続ける。

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