昨季王者のバックスが敵地で3勝目 第4Q序盤の14点差を逆転 セルティクスは無念の黒星

[ 2022年5月12日 11:30 ]

残り8秒、セルティクス・スマートのシュートをブロックしたバックスのホリデー(AP)
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 東地区第3シードで昨季のファイナルを制しているバックス(51勝31敗)は11日、敵地ボストン(マサチューセッツ州)で地区準決勝シリーズの第5戦に臨み、第2シードのセルティクス(51勝31敗)を接戦の末に110―107(前半47―54)で振り切って3勝2敗。2年連続の地区決勝進出に王手をかけた。

 バックスは第4Q1分44秒に79―93とこの試合最大の14点差のビハインドとなったがここから反撃。残り42・4秒、ドリュー・ホリデー(31)の3点シュートで105―105の同点に追いついた。このあとセルティクスのジェイソン・テータム(24)にフリースロー(FT)を2本決められて2点を追う展開となったが、残り14・2秒、ヤニス・アデトクンボ(27)が外したフリースローの2本目をボビー・ポーティス(27)がリバウンドをキープしてゴール下でシュートを成功。この時点で108―107と1点をリードした。

 ここからバックスはディフェンスで奮闘。東京五輪の米国代表だったホリデーが残り8・1秒、ベースライン際を突破してシュートを試みたセルティクスのマーカス・スマート(28)のシュートをブロックしてしかもマイボール。パット・コナートン(29)が残り5・9秒にFT2本を成功させて3点差にすると、最後はホリデーが今季の最優秀ディフェンス賞を獲得したスマートのドリブルをスティールして勝負を決めた。

 アデトクンボはターンオーバーを7回犯しながらも、40分出場して40得点と11リバウンド、41分のホリデーは24得点、8リバウンド、8アシスト、ポーティスは14得点と15リバウンドをマーク。今季20・1得点をマークしているクリス・ミドルトン(30)は左膝の故障で8試合連続の欠場となったが、主力が奮起して敵地で貴重な白星をもぎとった。

 セルティクスはテータムが34得点、ジェイレン・ブラウン(25)が26得点を稼いだものの、土壇場の攻防で競り負けた形。第6戦はバックスの地元ミルウォーキー(ウィスコンシン州)で12日に行われるが、NBAのプレーオフでは第5戦に勝ったチームのシリーズ突破確率が82・4%(過去222回中183チーム)に達しているだけに、敵地で大一番を迎えるセルティクスは上位シードながら苦境に立たされた。

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