【玉ノ井親方 視点】衰え知らずの玉鷲 6日目の照ノ富士戦も面白い一番になる

[ 2022年5月12日 20:00 ]

大相撲夏場所5日目   ○玉鷲(押し出し)御嶽海● ( 2022年5月12日    両国国技館 )

御嶽海(右)を攻める玉鷲(撮影・郡司 修)
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 幕内最年長の37歳は衰えを知らない。それどころか今場所の玉鷲は優勝争いにも絡んでいきそうな勢いだ。歴代単独4位の通算連続出場1426回となった御嶽海戦。大関に右を差されたものの、左からおっつけて応戦。突き起こして相手を引かせると最後は頭から当たって押し出した。

 押し相撲の基本のような取り口。普段の稽古の番数は多くなくても、四股やてっぽう、すり足といった準備運動をしっかりやっているからこそ、こういう相撲が取れる。逆に言えば基礎の稽古ができていないと、長持ちはしないだろう。きょう6日目は横綱戦。直近2場所は2連勝と合口も悪くない。面白い一番になりそうだ。

 一方の御嶽海は肩から差していけば良かったが、肘しか入っていなかった。2日目の豊昇龍戦で右肩を痛めたのか、それ以降は右をうまく使えていない。この日も差し切れなかった。状態が心配だ。
(元大関・栃東)

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2022年5月12日のニュース