埼玉14連勝締め!東京ベイとのPO“前哨戦”完勝 山沢拓が3連続トライ演出

[ 2022年5月8日 05:30 ]

ラグビーリーグワン最終節   埼玉35ー14東京ベイ ( 2022年5月7日    熊谷 )

<埼玉・東京ベイ>POMの帽子を布巻(左)にかぶらされる山沢拓(撮影・篠原 岳夫)
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 埼玉は東京ベイとのプレーオフ(PO)前哨戦を35―14で制し、14連勝でレギュラーシーズンを締めくくった。勝ち点4を積み上げて同61とし、東京ベイと入れ替わって2位が確定。SO山沢拓也(27)が3ゴール3PGでプレーヤー・オブ・ザ・マッチ(POM)を獲得した。BR東京―大阪は、大阪側に新型コロナウイルス陽性者が出た影響で試合開始直前に急きょ中止となった。

 急きょの出番に山沢拓が応えた。負傷した松田に代わって、前半3分から途中出場すると、同9分に先制PG。約40メートルの距離を右足で決め「思わぬ形で出場してびっくりしたけど、チームとしてやるべきことをやった」とうなずいた。拮抗(きっこう)した展開で、POでも対戦する相手との難しいゲームをコントロール。14―14で迎えた後半31分から3連続トライを演出するなど「後半は戦うエリアを修正できた」と司令塔としての役割を果たした。

 破竹の14連勝の裏には、チームとしての総合力がある。先発メンバーは前半で相手のエネルギーを削りながら流れを引き寄せ、後半から堀江、ミラー、ヴァルの前列3人の切り札を投入。山沢拓など途中出場の選手が出ても戦力を落とすことなく、終盤戦で強みを発揮している。東京ベイとはPO準決勝(22日、秩父宮)で再び激突する。山沢拓は「準備して、チームとしての戦術を理解して自分の役割をやり切る」と再び出番に備える。

 《一時同点も…3位転落》東京ベイは好機で決定力を欠き、3位転落で最終節を終えた。敵陣に攻め込んでもミスが目立ち、ルディケ・ヘッドコーチは「(敵陣)22メートル以内に入ってからの正確性がなく、プレッシャーをかけきれなかった」と指摘。一時は同点に追いつくも、後半31分から3連続トライを許し、4連勝を逃した。CTB立川主将は「(後半31分からの)10分間でスコアできなかったことを受け止めて、準決勝に準備していきたい」と雪辱を誓った。

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2022年5月8日のニュース