バックスが接戦を制して2勝目 ウォリアーズも白星先行 グリズリーズのモラントは右膝を負傷

[ 2022年5月8日 12:11 ]

終了ブザーの後と判断されたセルティクス・ホーフォード最後のシュート(AP)
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 昨季王者で東地区第3シードのバックス(51勝31敗)は地元ミルウォーキー(ウィスコンシン州)で第2シードのセルティクスに103―101(前半46―50)で競り勝って2勝1敗。ヤニス・アデトクンボ(27)が42得点、12リバウンド、8アシスト、2ブロックショットをマークしてチームを引っ張った。

 バックスは第3Qを34―17として13点リードして第4Qを迎えたが、残り1分49秒には99―100と1点を追う展開となった。しかし残り44・3秒にアデトクンボ、11・2秒にこの日25得点のドリュー・ホリデー(31)がシュートを決めて103―101。ここでバックスはセルティクスに同点となる3点シュートを打たせないためにホリデーがマーカス・スマート(28)にあえて反則を犯してフリースローを打たせることを選択した。

 スマートは1本目を決めて2点差にしたあと、2本目を故意に外し、リングから跳ね返ったあと自らリバウンドをキープしてシュートしたが失敗。ロバート・ウィリアムス3世(24)がフォローしたものの、これも入らなかった。

 しかしゴール下に詰めていたアル・ホーフォード(35)が2度ティップ。1度目は入らなかったが2度目はボードに当たってリングに吸い込まれた。ところが審判は終了ブザーのあとのリリースと判断。セルティクスにとっては無念の幕切れとなった。

 ジェイレン・ブラウン(25)が27得点と12リバウンド、ホーフォードも22得点と16リバウンドをマーク。しかしプレーオフに入って平均28・0得点を記録していたジェイソン・テータム(24)は41分出場しながらフィールドゴール(FG)の成功は19本中4本に終わり、3点シュートは6本すべて外して10得点に終わった。

 一方、西地区第3シードのウォリアーズ(53勝29敗)は地元サンフランシスコ(カリフォルニア州)で第2シードのグリズリーズ(56勝26敗)に142―112(前半64―57)で勝って2勝1敗。3年ぶりの地区決勝進出までバックス同様、あと2勝と迫った。

 142点はチームの今季最多得点で、ステフィン・カリー(34)がフリースロー(FT)を14本すべて決めて30得点、クレイ・トンプソン(32)は21得点、ベンチから出たジョーダン・プール(22)は27得点をマーク。カリーの3点シュート成功は8本中2本だったが、チーム全体では32本中17本を決め、成功率は53・1%にまで上昇した。FG成功率は63・1%でフリースローも90・5%。シューティングの精度が極めて高い一戦になった。

 グリズーズでは今季18・4得点を挙げていたディロン・ブルックス(26)が第2戦の過度な反則(フレイグラント2)による1試合の出場停止処分のために第3戦は欠場。第1Q5分すぎには21―8と13点をリードしたものの第3Q終了時点で21点差をつけられた。

 最も成長した選手に与えられるMIPを受賞したジャー・モラント(22)は34得点。このシリーズの3試合で計115得点をマークしたが、右膝付近を痛めたために第4Qの5分41秒でベンチに退いた。ブルックスに代わって先発した新人のザイアー・ウィリアムス(20)は30分の出場で7得点。なおこのシリーズの第4戦は同じサンフランシスコで9日に行われる。

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