JGTOが石川遼の1カ月出場停止と副会長及び理事の辞任を発表「処分を真摯に受け入れる」

[ 2021年11月15日 18:16 ]

石川遼
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 男子ツアーを統括する日本ゴルフツアー機構(JGTO)は15日、米国から帰国後の隔離期間中にゴルフ場でラウンドしたと報じられた石川遼(30=CASIO)について、今月15日から来月15日まで1カ月間の出場停止の制裁処分を科すと発表した。今季のツアー残り3試合は欠場となる。

 9日付で石川から提出されていたJGTO副会長及び理事の辞任届を受理したことも発表した。いずれも15日に開いた臨時理事会で決定した。

 石川は8日にウェブメディア「Smart FLASH」で、米国から帰国直後の隔離期間に一般客も利用するゴルフ場でラウンドし、飲み会に参加したと報じられた。

 JGTOでは石川本人や関係者から事情を聞き(1)帰国後は「待機場所」のゴルフ場に滞在したが、自主隔離期間に練習場を利用しただけでなく、2回ラウンドを行い、1回は自身のコーチとゴルフ場関係者の3人、もう1回はコーチと2人でプレーした(2)夕食の際に個室でコーチと2人で飲食とともにし、会話もした。ゴルフ場関係者1人が個室に入室し、会話をしたこともあった(3)夕食の際、飲酒をしたことが2回あり、2回ともゴルフ場関係者が同席した――などの事実を確認した。

 その上で(1)の行為は、入国の際に署名した誓約書に定められた「入国後14日間、自宅又は宿泊施設で待機する」義務及び「他者との接触を行わない」義務に違反したものと解され、本人が、自身のコーチと同じ航空機で帰国しており、いわゆるバブル状態にあると思い込み、屋外でのゴルフプレーなどが許されていると勘違いしていた事情は理解できなくはないが、国民の多くが感染症ウイルスの外国からの持ち込みを警戒している中で、重い社会的責任を負うJGTOの副会長、JGTOツアーメンバーとして軽率であることは否めず、今回の処分が相当であると判断した――と処分理由を説明した。

 石川はJGTOを通じて以下のコメントを発表した。

 「この度、私の行動によりましてこのような事態を招いたことを反省し、JGTO副会長及び理事を辞任いたします。また、今回の処分を真摯に受け入れ、今後このようなことがないように努める所存です。そして、こんな自分でも応援してくださる方がいる限り、最後まで諦めずにゴルフを頑張りたいと思います」

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2021年11月15日のニュース