深堀圭一郎氏 リスク避けた11番、賢さ=強さ 豊富な経験武器にどんな芝でも対応

[ 2021年10月25日 05:30 ]

米男子ゴルフツアー ZOZOチャンピオンシップ最終日 ( 2021年10月24日    千葉県印西市 アコーディア習志野CC=7041ヤード、パー70 )

<ZOZOチャンピオンシップ最終日>6番、大勢のギャラリーの熱視線を浴びながらティーショットを打つ松山(撮影・西川祐介)
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 【深堀圭一郎の目】クレバーなゴルフ。松山選手を間近で体感しての印象です。組み立てのうまさはもちろん、打ち込んではいけないところを回避できる能力が際立っていました。

 練習ラウンドではスイングごとに動画をチェックし、理想の形をつかもうと何度も素振り。それでも試合になると「ゲームでの打ち方」に変えていました。目澤コーチとは「今何ができるか」を確認し、決して無理をしない、その時の状態でベストなスイング、戦略を選択。実力が伴っていないとできないことですが、その賢さに強さを感じます。右を狙わずにリスクの低い場所に第2打を運んでバーディーを奪った、この日の11番が象徴的でした。

 海外での豊富な経験を武器に、どんな芝でも対応できる強みがあります。下が軟らかくても高麗のような場所でも、ボールコンタクトを意識して打つことができるから距離にバラつきがない。出場選手トップの80%を超すパーオン率がそれを物語っています。この日も中島(啓太)君が松山選手のティーショットを見学していたように、後輩にもいい刺激になったはず。日本のゴルフ界にとっても大きな勝利になりました。(プロゴルファー)

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