鶴岡果恋 オフの野球トレで培った「振る力」武器にシード圏へ前進

[ 2021年10月25日 05:30 ]

女子ゴルフ NOBUTA GROUP マスターズGCレディース最終日 ( 2021年10月24日    兵庫県 マスターズGC=6571ヤード、パー72 )

8番、ボールの行方を見つめながらティーを拾う鶴岡(撮影・井垣 忠夫)
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 【収穫の季節(4)】ひと冬を越し、鶴岡果恋(22=フリー)は強くなった。昨年は7試合で予選落ち5回と苦しんだが、今年は29試合中23試合で予選通過。9月のゴルフ5レディースでは3位に入った。「あまり予選落ちがないので自信になっている。初日に(悪いスコアを)打っても予選カットを気にしない。それが良い方に行っている」と表情も明るい。

 オフの取り組みが実った。走り込みで下半身を強化し、ティーバッティングで“振る力”を培った。重田栄作コーチの自宅の庭に張られたネットに向かって、野球のボールをバットで打ち返す。20本5セットのメニューをこなすと腕がパンパンになった。野球経験のない女子には負荷の大きなトレーニングをほぼ毎日続けたおかげで、ヘッドスピードは秒速41・8メートルから同43メートルにアップした。

 元々1Wが得意で、ティーショットの飛距離と正確性を合わせた部門別成績「トータルドライビング」はランク5位。平均飛距離が240ヤードから250ヤードに伸びたことで、セカンドショットの番手も変わり、ピンを攻めやすくなった。

 今大会は最終日に76とスコアを落とし41位で終えた。賞金ランクは54位で50位以内に付与されるシード権獲得までもう少し。鶴岡は「残り試合は少ないけど、全試合予選を通過して1試合でも2試合でもトップ10に入りたい」と力を込めた。=終わり=

 ◇鶴岡 果恋(つるおか・かれん)1999年(平11)8月20日生まれ、横浜市出身の22歳。10歳の時にゴルフを始める。湘南学院高出。18年プロテスト合格。19年賞金ランク125位。1メートル65、54キロ。

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