橋本大輝、パリ五輪で日本最多5冠も照準

[ 2021年8月26日 05:30 ]

船橋市役所で記念撮影する(左から)橋本、松戸市長、谷川、萱
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 若きエースが壮大な夢へ突き進む。体操男子で東京五輪の個人総合と種目別鉄棒を制した橋本大輝(20=順大)が25日、千葉・船橋市役所で「船橋市特別功労表彰」の授与式に出席。24年パリ五輪では団体総合、個人総合、複数の種目別での金メダル獲得を目標に掲げた。これまでは1大会4冠が日本人最多記録。前人未到の5冠で、金字塔を打ち立てる。

 東京五輪で圧倒的なパフォーマンスを見せた橋本には、どんな夢も描くことができる。個人総合と種目別鉄棒の2冠も、通過点に過ぎない。「パリでは団体金メダル、個人金メダル、そして複数の種目別でも金メダルを獲れるようにしていきたい」。市船橋高時代の19年以来、約2年ぶりに訪れた船橋市役所で、さらなるゴールドラッシュを誓った。

 過去の五輪では、1大会4つの金メダルが日本人最多記録。68年メキシコシティー大会で、同じ体操男子の中山彰規が達成した。3年後に橋本が言葉通りの活躍を見せれば、4冠はもちろん、前人未到の5冠も視野に入ってくる。

 東京の団体総合はROC(ロシアオリンピック委員会)にわずか0・103点及ばず、パリでのリベンジへ闘志を燃やしている。個人総合と鉄棒は連覇の期待大。種目別では2本跳ぶ必要がある跳馬も、現在の最高難度「ヨネクラ」を習得している。床運動、あん馬、平行棒も伸びしろ十分で、苦手なつり輪以外は世界トップに届く可能性は十分だ。

 10月18日には個人で争う世界選手権が北九州市で開幕。「まだ僕は世界選手権の個人総合のチャンピオンになっていないので」。五輪に続く世界一を狙う一方、来年以降の世界選手権での団体制覇も見据える。「一年一年目標を立てていきたい」。満足感とは無縁の若きエースが、黄金の進撃を続ける。

 ▽日本人の最多金メダル 68年メキシコシティー五輪で体操男子の中山彰規が団体総合、種目別つり輪、平行棒、鉄棒で4つの金メダルを獲得したのが1大会の最多記録。合計では体操男子の加藤沢男の8個が最多となっている。

 《船橋市表彰コンビ 萱&谷川も気合》団体総合銀メダルメンバーで船橋ジュニアク出身の萱、船橋市出身の谷川も「船橋市特別功労表彰」を受賞した。種目別あん馬でも銅メダルを獲得した萱は24年パリ五輪を見据え「今年まだ試合は残っているけど、パリにつながる技を入れていきたい」と気合十分。谷川も「(団体では)細かいミスはあったので、そこを拾っていく練習をしないといけない」と話した。

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2021年8月26日のニュース