スノボ鬼塚雅“数千万円”練習拠点からメダル獲得目指す

[ 2021年8月23日 20:28 ]

「2021―2022 Miyabi Park」造成会議に出席した後、笑顔で取材に応じる鬼塚雅
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 スノーボード女子ビッグエアで21年世界選手権銅メダリストの鬼塚雅(22=星野リゾート)が23日、雪上練習の拠点にしている福島県磐梯町の「アルツ磐梯」に18年から造成されている練習施設「Miyabi Park」に関する会議に出席。来年2月に北京五輪を控える今季は、数千万円を掛けて土盛りで造成することなどが確認された。

 近年は数多くのスキー場が点在する磐梯町でも雪不足が深刻。年末年始に営業できるかどうかで頭を悩ませているというが、来年2月4日に開幕する五輪から逆算して、鬼塚は12月末から同施設で練習を行う予定。したがって自然の降雪を待つ時間はなく、「余裕で数千万円は掛かる」(会議に出席した関係者)という土盛りで基礎を作り、その上に雪を被せるオーダーメイドの練習場を作ることになった。

 東京五輪では以前から交流があるスポーツクライミングの野中生萌の銀メダル獲得に刺激をもらったという鬼塚は、「いつも練習環境を整えてもらい、技術もメンタルも全て上げられる。プラスしかない」と17年から所属契約を結ぶ星野リゾートに感謝。今季は北京五輪を想定し、高さ20メートルのキッカー(ジャンプ台)を設置予定で、「北京五輪へ頑張りたいと思う」と気持ちを新たにした。

 シーズンは10月23日にスイスでのW杯で幕を開けるが、新型コロナウイルスの影響もあり、現状でその後の試合予定は流動的だという。だからこそ、じっくりと腰を据えて練習できる場所は、これまで以上に重要。「去年も海外に行けない中、海外勢に遅れをとらずに練習できた」という強大なバックアップを得て、18年平昌(ピョンチャン)大会では逃したメダルを獲りに行く。

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