服部道子氏 第3Rの渋野は難関17番のバーディーで悪い流れ断ち切った

[ 2021年8月23日 02:00 ]

米女子ゴルフツアー AIG全英女子オープン第3日 ( 2021年8月21日    スコットランド カーヌスティ・リンクス=6850ヤード、パー72 )

渋野日向子(AP)
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 【服部道子 メジャーの風】渋野選手は後半スコアを落としましたが、18ホールを通じてショットもパットも調子は良かったと思います。

 1番はフェアウエーが狭いため、ほとんどの選手が3Wやロングアイアンでティーショットを打ちますが、渋野選手は1Wを握りました。そして、狙い通りに距離を稼いで、奥のピンをアグレッシブに攻めてバーディー発進しました。練習からショットに手応えがあったのだと思います。

 パットは初日から好調です。構えてから迷うことなく強めのストロークができています。またフォロースルーでヘッドがカップに向かってスクエアに出ていて直進性の高い球が打てています。だから少々グリーンが荒れていてもボールがカップに入ってくれます。

 後半流れが悪くなったのは、強くなった雨の影響でしょう。フェアウエーがウエットになりランが出ないため、少し強く振ろうとして、スイングのテンポが乱れてしまった可能性があります。

 かなりの量の雨が降ったのでグリーンのスピードも変わりました。パットに関しても、それまでのタッチより少しだけ強く打ちたいという意識がストロークのブレにつながったのかもしれません。

 それでも4連続ボギーの後、難しい17番でバーディーを奪ったことで、悪い流れは断ち切ったと思います。(プロゴルファー)

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2021年8月23日のニュース