相撲協会 検温、気道の状況など確認通達 変化あれば稽古休止、症状続けば報告求める

[ 2020年4月13日 17:04 ]

両国国技館
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 日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱・大乃国)は13日、電話取材に応じ、新型コロナウイルスの感染拡大防止について各部屋の師匠に連絡した対応策を明かした。専門家からの指示を仰いだ上で通達したのは、(1)起床時の検温(2)気道の症状(喉の痛み、鼻水、くしゃみ、せきなど)(3)味覚または嗅覚の障害(4)全身の倦(けん)怠感―の4項目の確認。前日と比較して変化のあった場合、稽古を休ませることになった。この症状が2日以上続いた場合、相撲協会に報告。症状が出た力士らについては、大部屋ではなく別の部屋に隔離するよう求めた。

 濃厚接触を避けるため、当面は申し合いやぶつかり稽古を控えることが伝えられており、各部屋とも約1週間は基礎運動が中心となるという。力士らは稽古後にまとまって食事を取ることが多いが、これも見直す。「大勢で食卓を囲む食事形態を取らないように」と伝えられており、芝田山広報部長は「できる限り、密集、密接を避けようということ」と説明した。幕下以下の力士は「家族」と同じ存在で、一つ屋根の下で生活している。それだけに、相撲協会は細心の注意を払って感染拡大防止に努めていく。

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2020年4月13日のニュース