田中刑事「生きててよかった」 スケートカナダ3位から一夜

[ 2019年10月28日 05:54 ]

フィギュアスケートグランプリシリーズ第2戦スケートカナダ・エキシビジョン ( 2019年10月27日    カナダ・ケロウナ )

エキシビションの練習で田中刑事(左)にいたずらをする羽生結弦(撮影・小海途 良幹)
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 男子で3位に食い込んだ田中刑事(24=倉敷芸術科学大大学院)が一夜明け取材に応じた。22日のタクシー乗車中に交通事故に遭いながら、SP5位からフリーでは自己最高点を出して16年NHK杯以来となる表彰台に乗った。

 田中は「ホっとはしてますけど、昨日いろいろ振り返ってみて、自分の中で生きててよかったなと。試合よりそっちを考えてしまいました」と率直な思いを口にした。

 競技が終わるまでは事故を言い訳にはしなかった。一夜明け、田中は明かす。「違和感はすぐに消えたつもりだった。そこまでむち打ちのような症状はなく、大丈夫かなって思っていたけど、実際SPの演技終わった後に少し猫背気味になっていて、少し首の衝撃があって、前に倒れやすく、重心が前に行きやすくなっていると他の先生から指摘してもらった」と語った。

 次戦は11月8日開幕のGP第4戦中国杯(重慶)。帰国後の検査などはしない方向という。「うれしさはすぐ消えて、次の試合のこともありますし。一番はまず体調を崩さないように。次の試合のことを少しずつ考えています」と語った。

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