東京五輪マラソンコース、札幌・大通公園発着案 トラックなし札幌Dは困難

[ 2019年10月28日 05:30 ]

札幌ドーム
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 20年東京五輪の暑さ対策としてマラソンの開催地を札幌市に変更する計画を巡り、発着点は市中心部の大通公園とする方向で、大会組織委員会が検討を進めていることが27日、分かった。国際オリンピック委員会(IOC)が候補に挙げた札幌ドーム発着は課題が多く困難なため。コースの大枠は北海道マラソンをベースとする方針。30日からのIOC調整委員会との合同会議の期間中に、これらの方向性が固まる可能性がある。競歩もマラソンのコースを一部使用することが検討されている。

 関係者によると、札幌ドームは陸上トラックもなく、改修工事の必要性が生じる。一帯に起伏があって競歩のコースには向かない点や、五輪のサッカーで使用後、会場の借用期間を延長しなければならない点もネックとなったもようだ。開催まで300日を切った中で一からコースを検討するのは時間的に困難で、既存の北海道マラソンを基本に考えることとなった。

 また、組織委員会の武藤敏郎事務総長は、来年9月6日に実施されるパラリンピックのマラソンは計画通り東京開催が基本線との考えを明らかにした。

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