紀平、230点超えも逆転負け2位「凄い新時代だなと感じている」

[ 2019年10月28日 05:30 ]

フィギュアスケートGPシリーズ第2戦  スケートカナダ最終日 ( 2019年10月27日    カナダ・ケロウナ )

女子フリー、演技をする紀平(撮影・小海途 良幹)
Photo By スポニチ

 女子フリーでSP首位発進の紀平梨花(17=関大KFSC)は合計230.33点で2位となった。フリー、合計とも世界最高記録を更新したロシアの新星アレクサンドラ・トルソワ(15)に逆転を許した。

 昨季GPファイナル女王は、焦っていた。「166.62」。直前に4回転3本成功のトルソワの得点がアナウンスされた。「ノーミスしても超えられるか分からない点数が聞こえてしまった。今までにない経験」。これも17歳を成長させる試練だった。

 冒頭の3回転半で着氷が乱れたが、続く3回転半―2回転トーループに成功。左足首負傷が長引いた影響でルッツを回避し、アクセルにもミスが出ながらフリー自己最高154.72点に迫る高得点を叩き出した。浜田コーチは「自分を最後まで見失わなかったのは精神的な成長」と目を細めた。

 4回転時代の到来を象徴する今大会。「凄い新時代だなと感じている」と語った。次は11月のNHK杯。4回転ジャンプ投入も視野に、GPファイナル出場権獲得を目指す。

続きを表示

この記事のフォト

2019年10月28日のニュース