水谷プレーも言葉も巧みに2回戦突破 3回戦は最初の山場、鄭栄植と激突

[ 2019年4月24日 06:56 ]

卓球・世界選手権第3日 ( 2019年4月23日    ハンガリー・ブダベスト )

得点にガッツポーズする水谷(撮影・吉田 剛)
Photo By スポニチ

 水谷隼(29=木下グループ)は言葉の魔術師だ。弁が立つ。表現がうまい。さらに言うならば、思いを口にすることで、うまく気持ちを作り出している節がある。

 例えば、格下と対戦する前はわざとネガティブな発言をして気を引き締めたり。嫌な相手や格上と対戦する前なら、威勢のいい言葉で気持ちを高めたり。

 自身の大会初日。直前のドイツ合宿で首を痛めて状態が心配されたが、プレーは落ち着いていた。男子シングルス1、2回戦に勝利。2回戦でフランス選手にやや手こずりながらも4―2で退けた。収穫を強調した。

 「最近、すごく感覚が良くなって。無理をして前陣で戦わなくても、中陣、後陣でいいプレーができている。昔の自分を思い出している。きょうは前陣、中陣、後陣で幅広くプレーができた。理想のスタイルに近付いてきた」

 24日の3回戦は、世界ランキング22位の難敵、鄭栄植(韓国)。「相性は良くない。分も良くない」と冷静ながら、勝負のポイントを「サーブにいつも苦労している。そこさえできればと思いながらいつもできない。レシーブに全て集中したい」と見定める。初の表彰台への最初の関門。百戦錬磨の頭脳には、勝利への道筋が見えているはずだ。

続きを表示

2019年4月24日のニュース