故障者多発のセンター 23歳梶村がポジション獲りに名乗り ラグビーW杯日本代表候補

[ 2019年4月16日 18:53 ]

20日のハリケーンズB戦に向けて全体練習でディフェンスの動きを確認するCTB梶村祐介(手前)。奥はFB松島幸太朗
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 ラグビーW杯日本代表候補は16日、千葉県浦安市で20日の今季3戦目、ハリケーンズB戦(ゼットエーオリプリスタジアム)に向けて練習を行った。晴天の下で行われた午前中の練習では、先発を想定したメンバーで攻守の動きやサインプレーを確認。FW勢はスクラムを組むなど、精力的に体を動かした。

 今季ここまでの2戦で、いずれもアウトサイドセンター(13番)でプレーしているCTB梶村祐介(23=サントリー)は「だいぶ13番に慣れてきて、個人的にも13番の方が合っている感覚がある。12番とはちょっと(役割が)違いますけど、新しいチャレンジになる」と手応えを語った。

 高校、大学時代やサントリーでもアウトサイドセンターでのプレー経験がある梶村だが、本来のポジションはインサイドセンター(12番)。アタック面、ディフェンス面でも、内側以上に決定力を要求されるのが13番で、近年の日本代表では主に外国出身選手が占めてきたポジションでもある。梶村にとってもトゥポウ(コカ・コーラ)の故障で回ってきたポジションではあるが、「判断する時間が(内側に比べて)増えるので、プレーしやすい。特にボールを持った時は、自分の強みを出せる」と話した。

 現在、W杯日本代表候補は10人以上の故障者が発生中。特にセンターは外国出身選手が軒並み別メニュー調整やリハビリを余儀なくされており、代表定着を目指す梶村にとってはチャンスといえる。「12番はたくさんいるが、13番はトゥポウしかいない中で、明らかに手薄なポジションだと思う。そこに少しでも戦力として入れるように、自分としても覚悟を持って臨みたい」。目の前に転がっているチャンスを、しっかりとつかみに行く。

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2019年4月16日のニュース