脇元 地元宮崎で単独首位発進「絶対にアクサでいいスコア」の決意結実

[ 2019年3月30日 05:30 ]

女子ゴルフツアーアクサ・レディース第1日 ( 2019年3月29日    宮崎県 UMKCC 6525ヤード、パー72 )

18番でティーショットを放つ脇元
Photo By 共同

 宮崎出身の脇元華(21=フリー)が、ボギーなしの7バーディー、65で回り単独首位発進した。本格参戦1年目の今季、プロとして初めて戦う地元大会で実力を発揮。1打差の2位に昨季ステップアップ・ツアー賞金女王の河本結(20=エリエール)がつけた。2打差の3位にはS・ランクン(19=タイ)、ユン・チェヨン(32=韓国)の海外勢が並んだ。

 宮崎日大高時代に自転車で毎日通った“ホームコース”で、脇元が自己ベストを1打更新する65をマークした。175ヤードの7番パー3で6Iをハーフスイングし、1・5メートルに寄せて初バーディー。10番パー5では第3打を1メートルにつけるなど、熟知したコースでイメージ通りに7バーディーを量産した。

 「打っちゃいけない所のマネジメントを覚えているのが武器。(今季)一番ショットの調子が良くて、そこがマッチして良いスコアが出ました」

 今大会にはアマチュアとして3度の出場経験があるが、高校卒業後にプロテストに失敗してアマチュア資格を喪失していた17年にはボランティアで参加。同じ年の選手たちがコースで戦う姿を横目にスナッグゴルフを体験する子供たちのボールをティーに置く手伝いをし、「“絶対にアクサでいいスコアを出してやる”っていう思いがあった」。その悔しさが、プロとして初めて戻ってきた舞台での原動力になった。

 オフには2度、ツアー94勝のレジェンド・尾崎将司の自宅での練習に参加。身長1メートル74の大型新人。「おまえデカいんだからもっと振れよ」との言葉に刺激も受けた。首位で迎える2日目を前に「優勝したいですけど、そう簡単ではない。一打一打頑張ります」と気を引き締めた脇元。さまざまな経験を糧にして、地元で初優勝を目指す。(中村 文香)

 ◆脇元 華(わきもと・はな)1997年(平9)10月4日生まれ、宮崎県小林市出身の21歳。父・信幸さんの勧めで8歳から競技開始。14歳の時にタイでのゴルフ合宿中に米女子ツアーを観戦し、プロを志す。宮崎日大高を経て、3度目の挑戦となった18年7月のプロテストで合格した。最高成績は今年のヨコハマタイヤPRGRレディースの22位。趣味はカラオケ。身長1メートル74、64キロ。

 ○…前週のTポイント×ENEOSで2年ぶりの優勝を果たした上田は、ボギーなしの3バーディーで首位と4打差の8位発進。「トップが伸びているので離されないようにと思った」と振り返った。プライベートでは29日発売の写真週刊誌で一般男性との熱愛を報じられた。報道陣の質問に答える形で「仲良くさせてもらっています。(交際については)想像にお任せします」と否定しなかった。結婚については「どうでしょうか。とりあえずゴルフを頑張ります」と話した。

 ○…パットが好調の河本がボギーなしの6バーディー66で回り、2位。3番でピン手前18メートルを沈めると、5番では左20メートル。後半も16番で左15メートルとロングパットが次々決まり「本当にパターが良かったですね」。今大会からパターを新調し、握りも4年ぶりにクロスハンドに変えたことが奏功。前週のTポイント×ENEOSの初日8位に続く好発進で「思い切って自分を信じてやるしかない」とツアー初優勝を目指す。

 

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2019年3月30日のニュース