貴ノ岩断髪式で元日馬富士がはさみ「自分なりにできることがあったら応援したい」

[ 2019年2月2日 12:02 ]

貴ノ岩(中央)の断髪式で、はさみを入れ終え言葉をかける元横綱・日馬富士(撮影・久冨木 修)
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 大相撲の冬巡業先で付け人に暴力を振るった責任を取り、昨年12月に現役を引退した大相撲の元幕内・貴ノ岩(28)の断髪式が2日、両国国技館で行われ、元横綱・日馬富士のダワニャム・ビャンバドルジ氏(34)らがはさみを入れた。

 元日馬富士は17年10月、秋巡業のために訪れていた鳥取市内の酒席で貴ノ岩に暴行をはたらき、同年11月の九州場所後に責任を取って引退した。加害者と被害者の関係である2人は今年1月中旬に都内で対面。これまでのわだかまりが解消され、この日の断髪式への参加となった。

 元日馬富士ははさみを入れた後、貴ノ岩の両肩に手を置き「頑張ってください」と声を掛けた。会場から引き揚げる際に取材に応じ、「これからの方が長いので、頑張ってほしいと思いました」と説明。貴ノ岩の今後については「前向きにまっすぐ行くしかない。こういうことになってしまったけど、これからも応援していきたい。自分なりにできることがあったら応援したい」と、モンゴルの先輩として後押しする考えを示した。

 元日馬富士が暴行をはたらいた現場に同席していた横綱・白鵬(33=宮城野部屋)も断髪式に参加。はさみを入れた後は特に声を掛けなかった。「肩を触ってあげましたから。それで分かったんじゃないですかね。言葉はいらないんじゃないか。本人からは“ありがとう”と言われました」と明かした。

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