ダニエル、意地のタイ勝 高いボール交ぜペースつかんだ

[ 2019年2月2日 05:30 ]

男子テニス国別対抗戦デビス杯 ( 2019年2月1日    中国・広州 )

シングルスの第2試合でポイントを奪い、ガッツポーズするダニエル太郎(共同)
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 本戦進出決定戦、日本―中国第1日は1日、広州で行われ、日本はシングルスの第1試合で世界ランキング66位の西岡良仁(23=ミキハウス)が262位の李哲に敗れたが、第2試合で69位のダニエル太郎(26=エイブル)が208位の張択に7―6、6―4で勝った。2試合を終えて1勝1敗。2日にダブルスでマクラクラン勉、内山靖崇(北日本物産)組が登場、その後のシングルス2試合で1日と相手を入れ替えて対戦する予定。計3勝を挙げれば、11月の本戦進出が決まる。

 日本が敵地で第1試合を落として迎えた第2試合。ダニエルは「(勢いづく)相手がもっといいプレーをしてくると予想してコートに入った」。重圧がかかる中で踏ん張り、最後はサービスエースを決めるとガッツポーズ。貴重な白星をもたらし「アグレッシブにした方がリズムを崩せるかなと思った。少しホッとしている」と息をついた。

 「最初の方は少し、自分のペースのラリーに持っていけなかった」と第1セットの第3ゲームでブレークを許した。速い展開を好む中国選手に相性のいい、球足の速いハードコート。「高いボールを交ぜると(相手が)苦労する」と分析し、弾むような球を織り交ぜて打開した。

 徐々にペースを握り、4―5で迎えた第10ゲームでブレークに成功すると「落としても次のセットからいけるという自信は少しあった」というタイブレークでは圧倒。第2セットは2度もブレークし、地力の差で押し切った。

 エース錦織不在の布陣で1番手の西岡が敗れただけに、岩渕監督は「相手の流れを押し返して、凄くいい終わり方ができた」と称えた。昨季はツアー初優勝を飾り、26歳になったばかりのダニエルが存在感を発揮した。

 ▽デ杯大会方式 昨年までは世界上位16カ国によるワールドグループの1回戦から決勝までを1年かけて実施したが、今年からの新方式はシード国、ワイルドカード、予選を勝ち抜いた18カ国が11月の本戦に出場し1週間で王者を決める。5セット制だった試合が3セット制となった。

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2019年2月2日のニュース