佳純 フルゲーム敗退…勝利目前「打ち急いでしまった」

[ 2018年12月16日 05:30 ]

卓球 ワールドツアー・グランドファイナル第3日 ( 2018年12月15日    韓国・仁川 )

卓球グランドファイナル 女子シングルス準々決勝で敗れた石川
Photo By 共同

 女子シングルス準々決勝で、世界ランク3位の石川佳純(25=全農)は、同50位の何卓佳(カタクカ、中国)と対戦し、フルゲームの死闘の末に3―4で敗れた。11月のオーストリア・オープンではストレート負けを喫した相手に、2ゲーム連取される苦しい展開から巻き返したが、最終第7ゲームで8―4とリードしながら逆転された。

 思わず漏らした言葉に、石川の本音が凝縮されていた。「いやぁ、惜しすぎっしょ」。11月のオーストリア・オープンでは0―4と完敗を喫した何卓佳にフルゲームの末に再び敗戦。取材エリアでは何度もため息をつき、「リベンジできるかと思ったけど残念。本当に悔しい」と険しい表情を浮かべた。

 敗戦の中にも意地はたっぷり見せた。立ち上がりから2ゲーム連取される苦しい展開だったが、巻き返した。第3ゲームは7―10とされながらジュースに持ち込んで、このゲームを奪取。「最初は押されていたけど、打てるようになってきた」。第4ゲームは再び取られたものの、何度も強打を叩き込み、2ゲーム奪い返した。

 誤算があったとすれば、最終第7ゲームだ。8―4とリードしながら、「攻めにいくか守るのか迷ってしまって、打ち急いでしまった」と相手の逆襲を許した。5連続失点で逆転されると、最後は自らのリターンがアウト。国内での対策、前日(14日)の2時間の研究の成果は出たが、結果が伴わない。「勝てると思った。最後だけ良くなかった」と天を仰いだ。

 年末にTリーグ4試合に出場予定だが、今大会で18年の国際大会は終了。「満足は全然していない」と言う一方で、「安定した成績を出せた面では合格点。もう一歩、進みたい」と総括した。19年は20年東京五輪の出場権を争う重要な一年。「自分自身レベルアップしている。技術を上げていけば、結果はついてくる」と前を向いていた。

続きを表示

この記事のフォト

2018年12月16日のニュース