安美錦 貴ノ岩の引退に失望感「彼がしてしまったということは責任が大きい」

[ 2018年12月7日 21:45 ]

昨年の九州場所前の番付発表会見で、日馬富士とポーズをとる安美錦(右)
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 現役最年長関取の十両・安美錦(40=伊勢ケ浜部屋)は7日、冬巡業先の宮崎県延岡市で報道陣に対応。貴ノ岩の引退を知らされると、失望感を隠さなかった。

 「去年のこの時期、どれだけ苦しい思いをしたか」

 昨年、同部屋の元横綱・日馬富士が、同年10月の秋巡業中に貴ノ岩に暴行し、その責任を取って引退した。事件が発覚したのは同年11月の九州場所中。部屋が置かれた福岡・太宰府には昼夜を問わず連日マスコミが殺到し、朝稽古どころではなかった。安美錦も当時、「お騒がせして申し訳ない」と頭を下げている。

 それだけに今回、貴ノ岩が付け人に暴力をふるった問題には、やるせない気持ち。「暴力をなくそうと、みんなで取り組んでいる中で…。しかも、彼がしてしまったということは責任が大きい」と切り捨てた。

 さらに、「付け人は自分のものではない。世話してもらっている分、育ててあげるように接していかないと」と、貴ノ岩と被害者との関係性にも疑問符を付けた。

 角界全体のイメージダウンも必至。40歳の大ベテランも「1人が謝って済む問題じゃない。これで協会の人や、後援会、その家族全部が悪い印象を持たれる」と懸念。「土俵では貴景勝が優勝して充実してきた。せっかく、いい雰囲気になってきたのに」と無念さをにじませた。

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