貴ノ岩引退 理事長は「本当にそれでいいのか」と確認も本人の強い意思

[ 2018年12月7日 17:09 ]

国技館から部屋に戻った貴ノ岩(撮影・村上 大輔)
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 日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱・大乃国)は7日、東京・墨田区の協会広報部で会見し、幕内・貴ノ岩の引退届を受理したことを明かした。

 貴ノ岩はこの日午後、師匠の千賀ノ浦親方(元小結・隆三杉)と協会を訪れ、危機管理委員会の高野利雄委員長らの聴取を受けた。その席で引退の意向を伝え、その後八角理事長(元横綱・北勝海)にも会って、引退を申し出たという。芝田山広報部長は「本人が今回のことで責任を痛感し、理事長に伝えた。理事長は“本当にそれでいいのか”と確認したが、本人の強い意向があったので受理した」と説明した。

 貴ノ岩は午後7時30分から千賀ノ浦部屋で会見を開く。貴ノ岩は4日夜に巡業で訪れた福岡県行橋市の宿舎で、付け人の三段目・貴大将が忘れ物の言い訳をしたとの理由で顔面を素手で4、5発殴った。翌5日朝、貴大将は巡業会場に貴ノ岩の荷物を置いて現場から姿を消していたが、関係者に諭され戻った。その後、騒ぎが巡業先で広がり協会関係者から事情を聞かれ貴ノ岩の暴行が発覚した。

 貴ノ岩は巡業を途中休場し自宅で謹慎。6日には千賀ノ浦部屋に移動し部屋で謹慎していた。ただ、騒動が大きくなったことから責任を感じ、前夜複数の関係者に対し、涙ながらに引退することを伝えていた。

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2018年12月7日のニュース