勝みなみ 所属先でのシーズン終了報告会で涙「こんなにもたくさんの方が応援してくださってたんだなと」

[ 2018年12月3日 15:23 ]

<勝みなみが明治安田生命に優勝報告表敬訪問>スピーチの際、感極まって涙を流す勝みなみ(撮影・西海健太郎)
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 みなみが泣いた。女子ゴルフの大王製紙エリエールレディースでプロ転向後初優勝を飾った“黄金世代”勝みなみ(20=明治安田生命)は3日、所属先の明治安田生命本社(東京・千代田区丸の内)を訪れ、シーズン終了報告会を行った。明治安田生命の根岸秋男取締役代表執行役社長ほか約250人の同社従業員の前に立った勝は、自らのあいさつの途中で感極まって泣き出した。大王製紙エリエールレディースでは家族や同じ“黄金世代”の仲間に囲まれながらも涙は見せず「泣きたかったなあ」という“名言”を残した。その勝に涙の訳などを聞いた。

 ――スポンサーへの報告会は。

 勝 初めてです。はい。こんなにたくさんいらっしゃるとは思わなかったのでびっくりしました。

 ――大王製紙エリエールレディースでのプロ初優勝では涙はありませんでした。その勝さんがきょうは涙を流していました。

 勝 やあもう、全然泣くとか、泣かないとか、そういうのは考えてなかったんですけど(あいさつ文を)読んでるうちにいろんなことを思い出してしまって……根岸社長からもごあいさつをいただいて……こんなにもたくさんの方が応援してくださってたんだなと思ったら何か急にウルウルきちゃって。はい。

 ――この1年振り返えると。

 勝 自分が思ってる以上の経験ができたなって思います。今シーズンのテーマは「学び」でした。シード権を取れたらいいなっていうくらいの感覚だったんです。それがシーズン後半戦になって宮崎(LPGAツアー選手権リコー杯出場)だったり、(賞金ランク)25位以内に入るとか、そういうことも目標になっていきました。ツアーに参戦して1年目でそこまでいけたっていうのはすごく大きな“学び”だったと思いますし、これから先、もっと上を目指せる機会を与えてもらえたかなって思います。すごく良かったです。

 ――ツアーフル参戦2年目となる来季の目標は。

 勝 そうですね。1年ほぼフル参戦して体の疲れっていうのも感じることができましたし、そこも“学んだ”部分です。来年は休みも少し入れてみようかなと思ってます。それで自分のプレーとか体の状態がどう変わるのかもさらに“学べる”と思いますし、2年目ですけど、そういうことも“学びたい”なと思います。いろんなコースで試合に出ていろんなコースで経験を積んだことを今回のオフでしっかり調整して来シーズンに臨むことができるっていうのもすごく大きなことだと思います。

 ――来季に向かっての課題は。

 勝 一番の課題はドライバーだと思っています。おとといかな、LPGA(日本女子プロゴルフ協会)のフェアウエーキープ率を見てて90位(55・4422パーセント)だったんですよ。ウソでしょって思って。ラフの長いゴルフ場だったりとか、木がいっぱいあってちょっと曲がったら狙えないとかいうゴルフ場とかあるじゃないですか。そうなると曲がってしまうと狙えなくなってしまう。90位からいきなりトップ10は無理。そこは何年かかかってもいいから少しずつ伸ばしていきたいなって思っています。まずは90位を50位以内にするとか、そういう目標を立てて今年のオフ、来年に備えようかなって思います。

 ――フェアウエーキープ率90位という数字は実際にツアーを戦ってきた自分自身の感覚とは違いますか。

 勝 全然違います。エリエールでも結構、ラフからバーディーを取ってたのであんまり、ラフにいった記憶がなかったりとかして。でもホントに調子が悪くなって曲がったりした時にはフェアウエーから打つことがまったくなかったのでそういう時はもうちょっとドラ―バーを磨かなきゃいけないなと思っていました。

 ――ドライバーショットの改造プランはありますか。

 勝 まず、試合でいろいろやってみてここじゃないかなっていうのはつかんでいるんです。アマチュアの時は手を伸ばして構えていたのが、プロになってそれがいけないんじゃないかって思って緩めて構えてたんですけど、逆に腕に力が入って曲がってしまうことが多かったんです。(来シーズンは)腕を伸ばしてやってみようかなと思ってます。すぐにはよくはならないと思うので慣らしてやってみようかなって。あとは新しいドライバーのヘッドとかも出たのでそれも試したいと思っています。新しいドライバーの方が今のドライバーよりも全然飛ぶので。やっぱり飛びっていうのは魅力な部分もありますよね。そのニュードライバーでいいシャフトを探して自分に合うクラブを見つけていきたいなと思ってます。

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