ZOZO新トーナメント 日本で桁違い米ツアー、V賞金2億円

[ 2018年11月21日 05:30 ]

壇上で笑顔を見せる(左から)JGTOの青木会長、ZOZOの前沢社長、松山、PGA TOURハーディー氏(撮影・沢田 明徳)
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 ゴルフの米男子ツアーが20日、都内で会見し、日本初となる公式戦を来年10月24日から4日間、千葉・習志野CCで開催すると正式に発表した。日本ツアーとの共催で衣料品通販大手のZOZO(本社・千葉市)が6年間スポンサーを務める。大会名は「ZOZOチャンピオンシップ」で、優勝賞金175万ドル(約2億円)のビッグイベント。米ツアー5勝の松山英樹(26=LEXUS)も開催を大歓迎し、優勝を誓った。

 野球で言えばMLB、バスケットで言えばNBAの公式戦。ゴルフの世界最高峰が日本に上陸する。会見に出席した松山は「2、3年前から噂を聞いて“まだか、まだか”と期待していた。開催が決まって、うれしく思います」と目を細めた。

 米男子ツアーは2016年に東京に事務所を開設。日本開催への準備を進めるなかで、昨年暮れからZOZOと交渉を開始した。同社の前沢友作社長(42)も「まだ人がやっていないことをやりたかった」と前向きな姿勢を示し、韓国、中国などを転戦するアジアシリーズの第2戦として決定。ツアーのバイス・プレジデントを務めるクリスチャン・ハーディー氏は「前沢氏のゴルフに対する熱意と強い気持ちを受け、一緒にやろうと考えた」と話した。

 賞金総額は975万ドル(約11億円)で優勝賞金の175万ドルは4大メジャーなどに次ぐ規模だ。日本で開催されたゴルフの大会では史上最高額。前沢社長は「スポーツでは過去最大のサポート事業。気合が入ります」と力を込めた。

 米ツアーの出場枠は来年度のフェデックスポイントの上位60人。本場のスター選手を間近で見られる最高の環境が整う。松山は「ファンのためにも地元で勝つことが大事」と力強く宣言。前沢氏が計画する「月旅行」の人選について話題が及ぶと「もしそうなったら(搭乗員に選ばれたら)行きたいです」とリップサービス。日本のエースは、夢舞台の日本開催に、月旅行のような浮き立つ気持ちになったことは間違いない。

 【大会メモ】

 ▽有資格者 78人。米ツアーから60人と、日本ツアーのランク上位など7人が選出されるほか、ブリヂストン・オープンの上位3人にも出場枠。スポンサー推薦枠8人のうち3人は日本ツアー。

 ▽賞金ランキングへの換算 優勝賞金2億円は日本ツアー史上最高額で、そのまま反映させると賞金王争いが混乱する可能性も。関係者は「欧州のように50%換算など検討中。年末の来季の日程発表までにはっきりさせたい」とした。

 ▽競技方法 4日間72ホールのストロークプレー。予選落ちはない。

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2018年11月21日のニュース