“天才美少女ランナー”を襲った原因不明のウイルス感染症「毎晩泣いた」

[ 2018年11月19日 13:33 ]

絹川愛さん
Photo By スポニチ

 18日放送のTBS系「消えた天才」(日曜後7・00)に、世界陸上の元日本代表・絹川愛さん(29)が出演。仙台育英時代に“天才美少女ランナー”と評されながら、五輪に出場することなく現在に至る真相を涙ながらに告白した。

 仙台育英時代に大活躍し、陸上界を震撼させた絹川さん。高校生ながら1万メートルの日本代表に選ばれ、陸上雑誌の表紙にも抜てきされた。当時は将来の五輪マラソンのメダリストとして期待されたが、五輪出場はおろか、1度もマラソンを走ることもなく、陸上の表舞台から消えた。

 その大きな原因は、実業団入社後の海外合宿中に侵された原因不明のウイルス感染症。突然の立ちくらみ、体の激痛に襲われ、日常生活もままならず、完治するまで2年を要したといい、絹川さんは涙を流しながら「マラソン以前に走ることすら難しいんじゃないかって、毎晩泣いていました」と振り返った。

 それでも、母校も甚大な被害があった東日本大震災に際し、懸命に生きる被災者の姿を見て、「自分が悩んでいることとかがくだらないって思っちゃいました。被災地の方の心の傷に比べたら全然だし、きょうも頑張らなきゃなって」と奮起。日本選手権5000メートルで優勝するまでに復活を果たした。現在は仕事をしながら、マラソンを走ることを目標にトレーニングを積んでいるという。

続きを表示

この記事のフォト

2018年11月19日のニュース