トップリーグ杯開幕 撤退否定の東芝、若手中心で49得点快勝

[ 2018年11月10日 15:15 ]

2季ぶりに公式戦に出場した東芝SO森田佳寿(撮影・中出 健太郎)
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 ラグビートップリーグに今季新設されたカップ戦、トップリーグ杯が10日に開幕し、3試合が行われた。親会社がラグビー部の運営から撤退する検討を始めたとの報道を否定してから初の公式戦となった東芝は、東京・町田市立野津田公園陸上競技場で豊田自動織機と対戦。7トライを挙げて49―27(前半21―3)で快勝し、D組初戦をボーナスポイント付き(勝ち点5)の白星で飾った。

 若手や今季試合出場が少ないメンバーで臨んだ東芝は細かいミスが目立ったものの、0―3で迎えた前半9分にSH藤原恵太がラックサイドを突いて逆転トライ。17分には自陣インゴールで相手ボールを奪い、相手ゴール前まで切り返すカウンターからWTBナイカブラのトライで14―3とすると、前半終了間際には2シーズンぶりの公式戦出場となった元主将、SO森田佳寿のゴロパントをフッカー橋本大吾が左中間で抑え、21―3として前半を折り返した。

 東芝は後半にも3分にSO森田、6分にWTB松岡久善、31分にSH藤原、39分にプロップ田中圭一と4トライを追加。豊田自動織機も後半9分にプロップ広野翔太、28分にFB長谷川真人、34分にCTB大橋晋、42分にフッカー村川浩喜と4トライを返したが、及ばなかった。東芝の瀬川智広監督は「若い選手が出場する機会ができたのは良かった」、豊田自動織機のレオン・ホールデン・ヘッドコーチもカップ戦を「目的は選手の育成」と歓迎したが、「神戸製鋼は3試合全てホーム(関西)なのに、ウチは全てアウェー。毎週アウェーで戦うのは難しい」と開催会場に疑問を呈した。

 トップリーグ杯はトップリーグの16チームが4チームずつA〜Dの4組に分かれ、11月中に総当たりのリーグ戦を実施。各組1位による1〜4位決定トーナメントなど、4つの順位決定トーナメントを来年1月13、19日に行って順位を決める。

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2018年11月10日のニュース