奈紗 日本女子OP雪辱へ2位発進、3連覇阻んだ柳簫然と火花

[ 2018年11月3日 05:30 ]

女子ゴルフツアー TOTOジャパンクラシック第1日 ( 2018年11月2日    滋賀県 瀬田GC北C=6659ヤード、パー72 )

TOTOジャパンクラシック第1日 14番でティーショットを放った畑岡(左)の打球を見詰める柳簫然(撮影・井垣 忠夫)
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 国内で唯一の全米女子プロゴルフ協会公式戦で日本ツアーも兼ねる、TOTOジャパンクラシックが2日、滋賀県大津市の瀬田GC北Cで開幕。第1ラウンドが行われ、畑岡奈紗(19=森ビル)が7バーディー、1ボギーの66で2位につけた。9月の日本女子オープンで自身の大会3連覇を阻まれた首位の柳簫然(28=韓国)には1打及ばなかったが、終盤のバーディー合戦でも食い下がり好位置につけた。

 越えなくてはならない「壁」に最後まで食い下がった。17番で7メートルのバーディーパットを決めた畑岡は、18番で会心のショットを披露。残り92ヤードからの第3打をピンまで20センチにつけると、ギャラリーからは歓声が湧き上がった。楽々沈めてバーディー。だが、柳簫然も負けじと直後に80センチを入れ単独首位でフィニッシュ。リベンジマッチ第1ラウンドは1打及ばなかったものの、畑岡は「(柳簫然が)安定したショットをしていたので、自分も取っていかないと離されると思った。最後の2ホールで取れて良かった」と目を細めた。

 好スコアを支えたのは安定したショット。この日は14ホール中11ホールでフェアウエーを捉え、「ほぼフェアウエーをキープ。ティーショット以降も安定していた」と要因を挙げた。3アンダーで迎えた9番では3パットのボギーも、直後の10番で2メートルに寄せてバーディー。1日4アンダーの目標をクリアし、「落とした後に取れたのが後半につながった。コンディションが良ければ6アンダーも出せる」とノルマを上方修正した。

 世界を転戦し地元選手の戦い方を見て感じたことがある。「母国語で応援されると力になります。日本では、日本の選手が勝つ方が盛り上がります」。過去の優勝は2日目以降に逆転。首位から1打差の2位発進は、今回と同じ3日間開催で米ツアー初優勝を果たしたアーカンソー選手権と同じだ。

 会見を終えると練習場に移動。好感触をつかんだショットの確認はせず、パッティングの練習を繰り返した。日本女子オープンでは「6」だった初日の差は「1」まで縮まった。「“リベンジ”という意味で、あと2日が大事になる」。自らキーワードを口にするのは、雪辱Vへの手応えの裏返しにも見えた。

 ▽日本女子オープンVTR 大会3連覇を目指す畑岡は予選ラウンドで柳簫然、アマチュアの安田祐香と同組。初日に柳簫然が単独首位となる7アンダー、65で飛び出したが、6打差の71で17位だった畑岡も2日目に66をマークし、柳簫然と並ぶ2位で予選を通過した。3日目は柳簫然が菊地絵理香と並んで通算10アンダーで再び首位に立つ。最終日は2打差逆転を狙った畑岡が一時は柳簫然に並んだが、最後は引き離され3打差の通算12アンダーで2位に終わった。

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