日本生まれ中国育ち セキ・ユウティン首位浮上 キャディーの妹と美女タッグ

[ 2018年9月16日 08:48 ]

女子ゴルフツアー マンシングウェア東海クラシック第2日 ( 2018年9月15日    愛知県 新南愛知CC美浜C=6446ヤード、パー72 )

<マンシングレディス第2日>17番でバーディーを奪い歓声に応えるセキユウティンは10アンダーで首位タイにに浮上(撮影・井垣 忠夫)
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 中国ゴルフ界の美少女系ゴルファー、セキ・ユウティン(20=MEDIHEAL)がベストスコア64をマークし、前日の9位から通算10アンダーの首位に躍り出た。ツアー2勝目を目指すささきしょうこ(22=日本触媒)が首位を併走。首位から出た賞金女王・鈴木愛(24=セールスフォース)は首位に1打差の通算9アンダー、3位から今季5勝目を狙う。

 イ・ボミともアン・シネとも違う美少女系ニューアイドルが誕生した。日本生まれの中国育ち。セキ・ユウティンが首位と3打差に12人がひしめく大混戦の先頭を走っている。

 「久しぶりレギュラーツアー。初めてコース。ちょっとドキドキした」たどたどしい日本語で振り返った快進撃は出だしの1番でボギーを叩いた後の3番から始まった。ここで4メートルのバーディーパットを沈めると、3メートル前後のパットをことごとくカップに放り込み、2度の3連続を含む9バーディー。はにかみながら右手を挙げる韓国勢と路線の異なる清楚系のポーズが観衆の視線を奪った。

 16年中国ツアーの賞金女王。同ツアーでは既に5勝しているが、日本ツアーに本格参戦した昨年は32試合に出場して13位が最高。賞金ランクも78位と厚いカベに跳ね返された。その後、日本のツアー予選会、プロテストに相次いで失敗。今季唯一のツアー競技だった8月の北海道meijiカップでも予選落ちし、どん底を味わったが、課題だったパッティングを1日3時間の猛練習で修正。日本ツアーでの自己ベストを2打更新する64の快スコアで日本ツアー自身初の首位にも立った。

 そのユウティンを今回キャディーとして支える妹・ユウリ(クラーク記念国際高2年)も14歳でジュニア中国一となり、今年1月には史上最年少の15歳で中国プロテストに一発合格した超新星。「2人で東京五輪目指してます」と顔を見合わせて笑う美少女姉妹。日本の女王・鈴木愛らを抑えて初優勝を果たすようならシーズン終盤戦の話題を一気にさらうことになりそうだ。 (石川 勝己)

 ◇セキ・ユウティン1998年(平10)3月5日、福井県生まれ。中国南山学校を経て現在は上海体育学院に在学中。父の仕事の関係で4歳まで日本で育つ。ゴルフは7歳から始めた。16年の中国ツアー珠海クラシックでプロ初優勝。日本ツアーは17年中京テレビ・ブリヂストンの13位が最高。1メートル71、63キロ。所属MEDIHEAL。三洋化成工業ともスポンサー契約中。来夏の日本のプロテストで妹・ユウリとダブル合格を目指す。

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