eスポーツ大会で日本人選手優勝 国際競技「ハースストーン」

[ 2018年7月30日 05:30 ]

 人気オンラインゲームの国際競技大会「ハースストーン選手権ツアー2018 東京ツアーストップ」の決勝大会が29日、東京・原宿クエストで行われ、日本人のhinayaさんが初優勝した。賞金3500ドル(約39万円)を手にし「この規模の大会は初体験で、勝てるとは思わなかった」と笑顔を見せた。日本人ではMachanpさんも4強入りした。

 「ハースストーン」は、コンピューターゲームを競技として楽しむeスポーツで最も人気のあるゲームの一つ。ファンタジー世界でヒーローたちが戦う対戦型カードゲームで8月にインドネシアで開催される「アジア競技大会」では公式種目に採用されている。

 今大会はゲームを製作したブリザード・エンタテインメントによる公式戦で、日本では初開催。1024人が参加したオンライン予選を勝ち上がった世界の強豪16人が28日から激突。29日は準々決勝と決勝を行った。賞金総額1万5000ドル(約167万円)。

 来年の茨城国体はサッカーゲーム「ウイニングイレブン」が文化プログラムとして導入されることが決まったが、eスポーツの世界で日本は発展途上国。今大会を開催したスポーツブランディングジャパンの日置貴之社長は「日本のプレーヤーの技量は低くないが、ハードや運営面で“ガラパゴス化”し、取り残された面がある。プレーヤーも運営側も誰もが幸せになる仕組みをつくっていかなければ」と力を込めた。

 ◆eスポーツ エレクトロニック・スポーツ(Electronic Sports)の略。コンピューターゲームやビデオゲームで行われる競技。スポーツとして認識する国も多く、1990年代後半から、欧米で賞金の掛かった大規模イベントが開催され、プロとなるプレーヤーも現れた。海外ではパソコン関連メーカーなどがスポンサーとなり、プロのチームやリーグもある。

 ◆ハースストーン 全世界で7000万人が熱狂するオンラインの戦略カードゲーム。簡単な操作で楽しめる一方で奥深い戦略性が特徴。中世ヨーロッパ風のファンタジー世界が舞台。人間だけでなく妖精、魔物などさまざまな種族が登場する。

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2018年7月30日のニュース