“黄金世代”小祝 日本勢最高タイ3位 8月の北海道凱旋V視界

[ 2018年7月30日 05:30 ]

女子ゴルフツアー 大東建託いい部屋ネット・レディース最終日 ( 2018年7月29日    山梨県 鳴沢GC=6685ヤード、パー72 )

17番、バーディーパットを沈め、声援に応える小祝(撮影・沢田 明徳)
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 4位から出た小祝さくら(20=ニトリ)が7バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの3アンダー69をマークし、通算11アンダーで安田祐香(17=滝川二高3年)と並び日本勢最高の3位でフィニッシュした。3戦連続でトップ5入り。初Vが懸かる8月の地元北海道の2戦へ弾みをつけた。黄アルム(30=韓国)が通算14アンダーで並んだイ・ミニョン(26=韓国)とのプレーオフを制し、9年ぶりのツアー優勝を果たした。

 台風一過の日差しの下で、7バーディーを奪った小祝の表情も晴れやかだった。「最初にダブルボギー、ボギーと来て、厳しいかなと思ったけど、そこからバーディーを奪うことができた」

 転機はスコアを3つ落として迎えた8番。9メートルのバーディーパットを沈めて勢いをつけた。9番では2メートルを決めて連続バーディー。後半は13番でボギーとしたが、11、12と14、15番でバーディーを奪った。17番はティーショットを80センチにつけるスーパーショットで、この日7個目のバーディー。通算11アンダーまで伸ばし「(スコアを落としてから)まだ9ホール以上あったし、切り替えてプレーしたのが良かった」と振り返る。

 気持ちを奮い立たせる理由もあった。北海道北広島市出身で「地元で初優勝したい」と公言する。函館で行われた4戦前のニッポンハム・レディースは予選落ち。8月は、次週の北海道meijiカップ(札幌国際CC島松C)と、ホステスプロとして出場する23日開幕のニトリ・レディース(小樽CC)が控える。「いい成績で帰りたかった」の目標は最低限はクリアした。

 昨年、プロテストに合格した“黄金世代”の一員。「(新垣)比菜ちゃんの優勝が刺激になっているし、自分もこのままではいけないと思っている」と高い志を持って精進している。この日稼いだ840万円を加え獲得賞金は約3835万円で賞金ランク8位に浮上。11位の勝みなみを抜き同世代ではトップに立った。3戦連続トップ5入りは成長の証。地元での「お祝い」へ、準備は整った。

 ◆小祝 さくら(こいわい・さくら)1998年(平10)4月15日生まれ、北海道北広島市出身の20歳。8歳の時、母・ひとみさんがスクールに通ったのがきっかけで習い始める。飛鳥未来高時代の14年に北海道女子アマ、全国高校選手権春季大会で優勝。昨年プロテストに合格。今季はQTランク9位で出場。趣味は音楽鑑賞と食べること。1メートル58、58キロ。血液型A。家族は母と弟。

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2018年7月30日のニュース