土俵で救命措置の女性に「下りてください」アナウンス、波紋広がる

[ 2018年4月4日 23:35 ]

 大相撲の春巡業で、救命措置のために土俵に上がった女性に対し、土俵から降りるように場内放送があった可能性が浮上し、波紋を広げている。

 4日午後2時すぎ、京都府舞鶴市の舞鶴文化公園体育館で行われた大相撲の春巡業の土俵上で、あいさつをしていた多々見良三舞鶴市長(67)が突然倒れ、市内の病院に搬送された。

 会場にいた関係者によると、多々見市長が倒れた直後に、警察官やスタッフらが土俵に上がり、心臓マッサージなどの救命処置を施していた。その中に観客とみられる女性が含まれていたという。

 ツイッター上には観客が撮影したと思われる動画もアップされている。その動画には土俵上で倒れた市長に駆け寄った女性らしき人物が、心臓マッサーのような動きをする様子が映されている。その後に「女性の方は土俵から降りてください」と促すアナウンスが聞こえている。

 土俵は女人禁制とされ、2005年の春場所では大阪府の太田房江知事が優勝力士に土俵上で知事賞を手渡すことを見送り、男性の副知事に代理贈呈させたことがある。

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2018年4月4日のニュース