稀勢 出場へ前進、高安と10番8勝に手応え「悪くなかった」

[ 2018年3月2日 05:30 ]

11日初日大相撲春場所

高安(右)の強烈な喉輪にのけぞる稀勢の里
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 左大胸筋の負傷などで5場所連続休場中の横綱・稀勢の里(31=田子ノ浦部屋)が1日、大阪市内の同部屋で高安と三番稽古を行い、春場所出場へ向けて前進した。

 実戦的な稽古は途中休場した1月の初場所前以来となる。入念に四股を踏んでからの10番で8勝と、まずまずの結果。左を差して攻める場面が目立ち、豪快なすくい投げも披露した。

 立ち合いから右の前まわしを取って頭を付けて寄っていく相撲もあり、踏み込みについては「悪くなかったと思います」と手応えを口にした。一方で、懸案の左腕の状態については「どうでしょうね」と、慎重な言い回し。それでも出場への階段を一つ上がり、顔つきも明るかった。

 三番稽古の後は、土俵がある寺院の境内に出て、稽古場以外で体を鍛える“山稽古”も敢行。すり足をみっちりと行い、下半身をつくった。朝稽古後は同部屋の宿舎で行われた消防訓練に参加し、元気な姿を見せていた。

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2018年3月2日のニュース