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9秒台記録の桐生 今後の陸上への注目度を心配「マイナースポーツなので」

桐生祥秀
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 「今後どういう見られ方をしていくんですかね。楽しみですね」

 陸上男子100メートルで日本人初となる9秒台を出した桐生祥秀(21=東洋大)が、9秒台を出してから目の回るような超多忙スケジュールの合間を縫って取材に応じてくれた。20年東京五輪のことなどを聞いたが、印象に残ったのは、これからの陸上界の変化についての言葉だった。

 冒頭の発言もその一つだ。伊東浩司氏が10秒00を出したときから続く「10秒の壁」という言説。世間もメディアも「誰が9秒を一番最初に出すか」に注目が集まり、そこに焦点を当てて伝えてきたと思う。それが今年の9月9日に21歳の若者によって打ち破られた。

 その当事者は「今までの陸上界は伊東浩司さんや末続慎吾さんの映像を見ても『出るか! 9秒台』という見出しだったし、それが目標だった。それが『出るか!』ではなくなってしまった。僕たちもそうだが、メディアもどういう風に今後盛り上げるのか。見出しがどうなるのか。一般の人たちはどういう感じで陸上を見ていくのか。来年からどういう感じになっていくんだろう」

 その発言の裏には、陸上人気を一時的なブームで終わらせまいとする桐生の強い決意のようなものが感じられた。リオ五輪、そしてロンドン世界選手権での男子リレーチームがメダル獲得の快挙で盛り上がったところに、100メートルで9秒台に突入したインパクトが加わった。人気はさらに加速した。それでも桐生は危機感を持っている。

 「自分でも結果を残さないと見てくれる人も応援してくれない。まだまだ陸上はマイナースポーツなので」

 10月28日で東京五輪まであと1000日。「3年前の陸上人気より、今の方が断然ある。また3年後にプラスされて盛り上がったらいいと思う」。自分の活躍で陸上人気は絶対に下火にさせない。日本で初めて9秒台を出した男の責任なのか。リラックスした表情の中に並々ならぬ決意を感じた。(記者コラム・河西 崇)

[ 2017年10月28日 11:45 ]

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