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丸山 メジャーV逸で松山の見せた涙に凄さ実感「底なしの貪欲さが…」

最終日に失速し、メジャー初制覇を逃した松山はテレビのインタビュー中に悔し涙
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 【福永稔彦のアンプレアブル】 男子ゴルフのメジャー最終戦・全米プロ選手権で、松山英樹(25=LEXUS)が見せた悔し涙は多くのファンの感動を呼んだ。

 1打差の2位で臨んだ最終日。ボギーが先行したが、6、7番で連続バーディーを奪い単独首位でバックナインに突入。10番では7メートルのバーディーパットを沈めた。

 ところが続く11番で1メートルのパーパットを外して同組のジャスティン・トーマス(24=米国)に並ばれると、12、13番はアプローチのミスで落とし3連続ボギー。首位J・トーマスとの差は3打に広がった。

 14、15番の連続バーディーで1打差に詰め寄ったが、16番で1・5メートルのパーパットがカップに蹴られて2打差となり、3打差で迎えた18番、ティーショットを左の小川に打ち込んで万事休す。目の前にあったメジャー初優勝は水泡に帰した。

 これまでのメジャーで最も優勝に近づいただけに悔しさは大きかった。ホールアウト直後のインタビューでは「悔しいです」と目を潤ませ、終了後にはタオルで顔を覆ってしゃがみこんだ。

 その模様は早朝に日本全国に放送された。テレビの前でもらい泣きした人も少なくなかっただろう。「よく頑張った」、「勝たせてあげたかった」という感情を抱いた人が多かったはずだ。

 ただプロゴルファーの丸山茂樹(47)は、少し違った思いで松山の映像を見ていた。

 「僕の想像のできない世界でゴルフをしている。全米プロの悔し涙を見てそう感じた。あの悔し涙が彼の凄さだと思う。底なしの貪欲さがゴルフに出ているし、成績につながっている」。敗れて男泣きする姿にメジャー制覇にかける本気度を感じたというのだ。

 丸山自身にも似たような経験がある。ミュアフィールドで開催された02年全英オープン。3打差の3位で最終日に臨み、序盤からスコアを伸ばし、9番パー5で5つ目のバーディーを奪った時点で単独首位に浮上した。メジャーの最終日に単独首位に立つのは日本人男子初の快挙だった。

 ところが10番の3パットで流れが変わった。12、13番で連続ボギーをたたいて後退した。16、17番の連続バーディーで巻き返したものの、プレーオフ進出に1打及ばず5位に終わった。当時を振り返って丸山は言った。

 「(負けたけど)自分は満足してしまった。満足しないで彼みたいにできる人間でないと、メジャーでは勝てないんだなと思う。勝てたはずだという気持ちを持っていれば僕のゴルフ人生も変わっていたかもしれない」

 同じような負け方だった。でも15年前の自分と松山では受け止め方が違った。丸山は少しショックを受けているようにも見えた。なぜ自分がメジャーで優勝に届かなかったのか。足りなかったピースを後輩の涙に見いだしていた。

 「松山は世界ランキング1位にもなれるし、メジャーでも必ず勝てる」。丸山は以前にも同じような言葉を口にしたことがある。ただ、その口調はこれまでよりも確信に満ちていた。 (専門委員)

 ◆福永 稔彦(ふくなが・としひこ)1965年、宮崎県生まれ。宮崎・日向高時代は野球部。立大卒。Jリーグが発足した92年から04年までサッカーを担当。一般スポーツデスクなどを経て、15年からゴルフ担当。ゴルフ歴は20年以上。1度だけ70台をマークしたことがある。

[ 2017年9月3日 10:30 ]

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