国枝 初の決勝進出ならず、スライス得意のオルソンに完敗

[ 2017年7月15日 05:30 ]

テニス ウィンブルドン選手権第11日 ( 2017年7月14日    英ロンドン・オールイングランド・クラブ )

ウィンブルドン車いすの部男子シングルス準決勝で敗退し、引き揚げる国枝
Photo By 共同

 車いすの部男子シングルス準決勝で、世界ランキング9位の国枝慎吾(33=ユニクロ)が同7位のステファン・オルソン(30=スウェーデン)に4―6、2―6で敗れ、初の決勝進出を逃した。女子シングルス準決勝で第2シードの上地結衣(23=エイベックス)はサビーネ・エラーブロック(41=ドイツ)に6―7、6―1、6―7で屈し、4大大会全制覇はならなかった。

 芝での車いすはスピードが出づらく、球の弾まないスライスが健常者同様に有効に働く。国枝は「車いすでもビッグサーバーで、バックハンドのスライスがキレキレの選手は強いと思う」と語っていたが、オルソンがまさにそんな選手だった。これまでツアーでは23戦全勝。ところが、芝で行われた前週の招待試合では「軽くやられた」。この日も第1セットは先にブレークをしたが逆転され、第2セットも出だしから0―4と引き離された。

 右肘痛の再発と休養を経て、今大会が復帰6戦目。バックハンドのスイング軌道を大幅に変えるなど、ラケットやストリングを含めて大改造している。「今年は(9月の)全米オープンでピークを持っていきたいとコーチとも話している」と冷静に敗戦を見つめた。

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2017年7月15日のニュース