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サニブラウン“痛み”経て大人に 未来像語る「地上最速を目指す」

都内で取材に応じたサニブラウン・ハキーム
Photo By スポニチ

 痛みを伴った日々を送り、少年は少し大人になった。2日、都内で取材に応じた陸上男子短距離のサニブラウン・ハキーム(17=城西高)はこれまでにない余裕を漂わせ、質問を丁寧に受け止め、自らの言葉で報道陣に向き合った。「昨年、いろいろと考えさせられるようになって、すごく頭を使った。(余裕があるように見えるのは)考えてしゃべっているからじゃないですかね」。表情は穏やかだった。

 リオデジャネイロ五輪を目指した16年。6月に左大腿部を痛めて日本選手権に出場できず、夢舞台への道は断たれた。「ケガをして1日、2日は何も考えることができなかった」。無念の戦線離脱を経て、マッサージの重要性などセルフケアにこれまで以上に気を使うようになった。練習メニューも漫然とこなすのではなく、1つ1つの練習が持つ意味を考えるようになった。自らと重ねた対話が、現在の大人びた雰囲気を演出する。「今となっては、ケガをして学んだことが多い」という言葉は、決して強がりではない。

 男子400メートルリレーで日本代表がリオ五輪銀メダルに輝いた頃、サニブラウンは高校の合宿で長野にいた。その場に立っていた自分を空想するわけでもなく、「比較的、客観的な目で見ていた」と言う。「予選を通って決勝はどうなるのかなと。米国に故障者もあって調子が良くなさそうだったのでいけるんじゃないか、と。(メダルは)すごいなと思った」と振り返った。

 今秋、米国の名門・フロリダ大に進学する。陸上のトレーニング環境はもちろん、学業の手厚いサポートも決め手になった。「一生、陸上をやっているわけじゃないので。選択肢が多い方がいいかなという感じで」。今秋の同大入学まではオランダを拠点にトレーニングを積み、日本選手権(6月、大阪)など国内試合出場があれば帰国する。

 今季の最大目標には世界選手権(8月、英国・ロンドン)を据えるが、「出られたら、非常にいいなと思いますね」と話すにとどめた。20年東京五輪についても、「出られたら最高だけど、自分が出ているイメージが全然ない」と笑う。今は足元を見つめ、自らの理想の走りを求めている。春に実戦復帰し、手応えをつかめば、目標は自然と上方修正される。

 1日に城西高を卒業した。6日には18歳になる。今年の世界選手権、3年後の東京五輪だけでなく、活躍の場はその先へ続く。「5、10年後の未来像は?」。こんな問いに対するサニブラウンの答えは明快だった。「地上最速を目指していこうかな」――。

[ 2017年3月2日 13:03 ]

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