高藤、阿部、橋本が優勝 近藤は3位 GSパリ開幕

[ 2017年2月12日 08:09 ]

男子60キロ級で優勝し、表彰式で金メダルを笑顔で掲げる高藤直寿
Photo By 共同

 柔道の世界選手権(8〜9月・ブダペスト)代表選考会の一つとなるグランドスラム(GS)パリ大会は11日に開幕して男女計7階級が行われ、男子は昨夏のリオデジャネイロ五輪で銅メダルを獲得した60キロ級の高藤直寿(パーク24)のほか、66キロ級の阿部一二三(日体大)と73キロ級の橋本壮市(パーク24)が優勝した。

 高藤は5試合全て、19歳の阿部は決勝を除く4試合で一本勝ち。橋本は強豪の安昌林(韓国)との決勝を制した。

 女子は52キロ級の角田夏実(了徳寺学園職)が決勝でリオ五輪女王のマイリンダ・ケルメンディ(コソボ)に敗れて準優勝。48キロ級でリオ五輪3位の近藤亜美(三井住友海上)、57キロ級の芳田司(コマツ)は3位だった。能智亜衣美(筑波大)ら2人が臨んだ63キロ級はメダルに届かなかった。

 今大会は「有効」と「合わせ技一本」を廃止し、男子の試合時間を5分から4分に短縮するなど、大幅に変更した新ルールで実施している。

 ▼橋本壮市の話 強豪の安昌林を倒して自信になる。4回目の対戦で、今回勝てなきゃ一生勝てないと思った。今までの試合で一番うれしかった。

 ▼阿部一二三の話 一本を取りにいく自分の柔道ができて、内容的にも良かった。世界にアピールできた。結果に満足せず、一つ一つ東京五輪に向けてやらないといけない。

 ▼高藤直寿の話 肩車と隅返しを全く出さずに、小内刈りや大外刈り、背負い投げを生かしてオール一本勝ち。そこが一番うれしい。新しい高藤はこれだという感じで、もっと投げていきたい。

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2017年2月12日のニュース