白鵬 横綱の余裕「千秋楽までいったら壁になりたい」稀勢と一騎打ち

[ 2017年1月21日 05:30 ]

大相撲初場所13日目 ( 2017年1月20日    両国国技館 )

<初場所13日目>琴奨菊(右)を下手出し投げで下す白鵬
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 白鵬は鮮やかな下手出し投げで2敗を死守した。「立ち合いが良かった」と琴奨菊に激しくぶつかって押し込んだが、反撃に出た大関に土俵中央まで戻された。圧力を受け止めながら、鋭く体を切ると琴奨菊はたまらず体を泳がせ勝負は決まった。首位の稀勢の里を1差で追い「(星を)落とせない」との気持ちが動きを硬くしたというが、そこは百戦錬磨の横綱。重圧を感じさせない冷静さで琴奨菊を退けた。

 勝負は稀勢の里との一騎打ちの様相だが、20日の朝稽古後には「千秋楽までいったら壁になりたいね。見ている方はもう一番を見たいだろうし」と余裕の表情で語った。14日目も両者が白星を飾れば、決戦は千秋楽に持ち越される。優勝決定戦の可能性もあるだけに「そんな気持ちでいきたいね」と不敵な笑みを浮かべ「落とせないというのと、失うものがないという気楽さはありますけどね」と続けた。

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2017年1月21日のニュース