稀勢の里 横綱昇進の可能性も 入幕73場所、30歳で悲願

[ 2017年1月21日 22:01 ]

逸ノ城を寄り切りで破った稀勢の里は初優勝
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 大相撲初場所14日目は21日、東京都墨田区の両国国技館で行われ、東大関稀勢の里(30)=本名萩原寛、茨城県出身、田子ノ浦部屋=が13勝1敗とし、悲願の初優勝を決めた。千秋楽の横綱白鵬戦を残すが、場所後の横綱昇進の可能性も出てきた。

 稀勢の里は先場所、優勝した鶴竜と2差の12勝3敗だったが、昨年は年間最多勝と安定。初優勝したことで、番付編成を担う二所ノ関審判部長(元大関若嶋津)や横綱審議委員会の守屋秀繁委員長(千葉大名誉教授)は昇進に前向きな意向を示した。

 単独トップの稀勢の里は14日目に平幕逸ノ城を下し、ただ一人2敗の白鵬が平幕貴ノ岩に敗れた。稀勢の里は千秋楽に向け「最後をしっかり締めたい」と語った。

 新入幕から所要73場所での初制覇は史上2番目の遅さ。新大関から所要31場所での初優勝は昭和以降では最も遅い。

 稀勢の里は中学卒業後の2002年春場所で初土俵。史上2番目に若い17歳9カ月の新十両で早くから期待され、11年九州場所後に大関へ昇進した。綱とりが実現すれば、1998年の3代目若乃花以来、19年ぶりの日本出身横綱が誕生する。

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2017年1月21日のニュース