35歳仲谷 代表初キャップに意欲 左プロップの主力組で練習

[ 2016年11月2日 05:30 ]

5日 アルゼンチン戦

合宿2日目、練習で果敢にキックチャージに行く仲谷(右)

 ラグビー日本代表が5日のアルゼンチン戦(秩父宮)に向けて東京都内で行っている合宿を公開。左プロップ(1番)の主力組で練習した仲谷聖史(ヤマハ発動機)は本番に向け「スクラムとタックルが武器です」と先発に意欲を示した。

 先月27日に35歳の誕生日を迎えたベテランは32人のメンバー最年長だ。しかし各世代の日本代表に選出された経歴はなく、「高校の時に国体(大阪代表)に出たくらい」。開幕9連勝と好調の所属チームでの活躍が認められ、異例の初選出となった。

 臨時で代表のスクラムを指導するヤマハ発の長谷川慎コーチの戦略を熟知していることも大きく「周りに影響を与えられる存在だと思う」と“コーチ兼任”としても存在感を発揮する。35歳での代表初キャップなら斉藤功氏らと並ぶ記録。「目指す気持ちは正直なかった」という無欲のオールドルーキーが最前線で15年W杯4強を迎え撃つ。

 ◆仲谷 聖史(なかたに・さとし)1981年(昭56)10月27日生まれの35歳。大阪・高槻三中でラグビーを始める。島本高では府大会4強が最高。立命大から04年4月にヤマハ発動機入りし今季がトップリーグ13年目。ポジションはプロップ。1メートル70、105キロ。家族は夫人と1男1女。

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2016年11月2日のニュース