世界ランク上位続々辞退…見いだせなかったメジャーに匹敵する価値

[ 2016年7月5日 10:43 ]

最終ラウンド、18番でラフからショットを放つ松山英樹

松山 リオ五輪出場辞退

 松山の他にもデー、マキロイら世界ランキング上位の男子が五輪出場を辞退している。ジカ熱、治安、過密日程など辞退の理由は異なるが、根本にあるのは五輪にメジャーに匹敵する価値を見いだせなかったことだ。

 池田は「五輪には賞金も(米ツアーのシードに関わる)ポイントもない」と辞退者の胸中を代弁した。生活を懸けて戦っているプロには賞金もなく、来年の保証にもつながらない五輪は多くのリスクを冒して戦うほどの魅力がないのだ。

 今はジカ熱や治安に焦点が当たっているが、日程問題の影響は大きい。男子は全英オープン、全米プロ、五輪を1週置きに戦う。その全てにピークを合わせるのは困難。メジャー優勝に近い選手が数多く辞退しているのは偶然ではない。

 米女子ツアーは五輪前2週間試合がないため日程に余裕がある。女子に辞退者が少ないのはそういう事情もあると思う。言うまでもなく4年後の東京五輪は米ツアーなど主要ツアーとの日程調整が大きな課題になる。

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2016年7月5日のニュース