リオ五輪、日本は金20個!史上最強選手団、過去最多いける

[ 2016年7月5日 11:00 ]

ゆずのライブで壇上に上がり、一緒に熱唱する体操代表・内村(中央)ら日本選手団

 地球の裏側で、空前のメダル・カーニバルが巻き起こる。8月5日のリオデジャネイロ五輪開幕まで、あと1カ月。スポニチ本紙が独自にメダル予想を行った結果、金メダルは20個、メダル総数は50個に上った。過去最多だった金メダル16個(64年東京、04年アテネ)、メダル総数38個(12年ロンドン)を大幅に凌駕(りょうが)。躍動するアスリートが、ニッポンの夏を熱くする。

 ゴールドラッシュでニッポンの強さを見せつける。日本オリンピック委員会(JOC)はリオ五輪での金メダル目標を、12年ロンドン五輪から倍となる「14」に据えているが、スポニチの予想ははるかに上。これからの追い込みと期待値込みで、20年東京五輪を見据える最強メンバーは、史上最多となる20個の金メダルを狙えるとみた。

 今大会の日本選手団で最も頂点に近いのは誰か。そんな問いに対する答えは体操男子の白井健三(19=日体大)で決まりだ。床運動で昨年の世界選手権を圧勝した。五輪デビューにも気負いはない。「自分の演技ができた、と思える演技をしたい」。“ひねり王子”は、個人総合で五輪連覇が懸かる内村航平(27=コナミスポーツ)とともに団体総合のV奪回にも貢献する。内村は種目別の鉄棒と合わせ3冠だ。

 競泳は男子400メートル個人メドレーで安定感抜群の萩野公介(21=東洋大)が、世界の頂点に上り詰める。「大也との勝負は楽しみ」。一発勝負に強い世界選手権覇者の同学年・瀬戸大也(22=早大)とのライバル対決を制した先に、黄金の輝きが待っている。競泳チームの主将を務める金藤理絵(27=Jaked)は、今季世界ランク1位の女子200メートル平泳ぎで世界新記録をマークする可能性も。ニューレコードで戴冠に花を添える。

 12年ロンドン五輪で史上初の金メダルなしに終わった柔道男子は、男子60キロ級の高藤直寿(23=パーク24)のオール一本勝ちで威厳を取り戻すに違いない。高藤は3年前に同じリオで行われた世界選手権で優勝しておりイメージはいい。さらに柔道ニッポンは昨年の世界選手権で金6個を獲得し復権をアピール。男子で計4個、女子も57キロ級で連覇の松本薫(28=ベネシード)を含め3階級は制覇するはずだ。

 レスリングでは女子53キロ級の吉田沙保里(33=フリー)、58キロ級の伊調馨(32=ALSOK)が日本初の五輪4連覇を達成。バドミントン女子ダブルス世界ランク1位の高橋礼華(26)、松友美佐紀(24=ともに日本ユニシス)は、違法賭博に揺れたバドミントン界に歓喜をもたらす。昨年の世界選手権で3位に入った陸上男子50キロ競歩の谷井孝行(33=自衛隊)にも注目だ。

 過去最多16個の金メダルを獲得した04年のアテネ五輪は、競技初日に柔道の谷亮子と野村忠宏が金メダルを獲得し、そこから競泳の北島康介らへとバトンがつながった。今大会初日の6日に決勝まで戦うのは柔道の高藤や、競泳の萩野ら。そこで勢いに乗ればゴールドラッシュが見えてくる。4年後のTOKYOへ、20の金メダルが日本の未来を明るく照らす。 

続きを表示

2016年7月5日のニュース