錦織 芝初戦で苦戦…逆転突破も体調面にも不安

[ 2016年6月14日 05:30 ]

2回戦進出を決め、観客の声援に応える錦織圭

ゲリー・ウェバー・オープン1回戦 錦織圭6―7、6―1、6―4ルカ・プイユ

(6月13日 ドイツ・ハレ)
 男子テニスのゲリー・ウェバー・オープンは13日にドイツ・ハレで行われ、シングルス1回戦で世界ランキング6位の錦織圭(26=日清食品)は同29位のルカ・プイユ(22=フランス)と初対戦。雨の影響で約1時間スタートが遅れたものの、6―7、6―1、6―4で逆転勝ちした。試合中は左脇腹を気にするそぶりを何度か見せたが、強烈なリターンエースで締めくくった。27日開幕のウィンブルドン選手権に向け、錦織にとっては芝コートのシーズン初戦だった。

 雷鳴が響き、降雨の影響で開始は約1時間遅れた。屋根を閉めて行われた一戦を苦しみながらも制し、錦織は「重要な1勝。つらいながらも勝ってよかった」と語った。

 プイユの力強いサーブに悩まされた第1セットはタイブレークにもつれ「簡単なミスをしてしまった」と5―2のリードから5ポイントを連取され失った。経験と地力の差を見せて逆転勝ちも、最終セット前は昨年11月に痛めた左脇腹付近の治療を受ける場面もあり、体調面にも不安をのぞかせた。全仏オープンは16強という不本意な結果に終わり、次なる目標はウィンブルドン選手権。クレーから球足の速い芝のコートへと舞台を移し、今大会は感触を取り戻すことが大事になる。「1セットを落としても、集中力を切らさずにプレーできた」と息をついた。

 ◆錦織6位 男子テニスの13日付世界ランキングが発表され、錦織圭(日清食品)は6位で変わらなかった。杉田祐一(三菱電機)は102位、伊藤竜馬(北日本物産)は105位、ダニエル太郎(エイブル)は110位、西岡良仁(ヨネックス)は118位となった。女子テニスの13日付世界ランキングが発表され、土居美咲(ミキハウス)は48位と変わらなかった。日比野菜緒(フリー)は70位、大坂なおみは93位、奈良くるみ(安藤証券)は94位。

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