美香 五輪代表候補も…情報「全然入ってきていない」

[ 2016年6月14日 05:30 ]

最終ラウンド、18番でバーディーパットを外し、首をかしげる宮里美香。通算11オーバーで50位

米女子ゴルフツアー全米女子プロ選手権最終日

(6月12日 米ワシントン州サマミッシュ サハリーCC=6624ヤード、パー71)
 女子ゴルフのリオデジャネイロ五輪代表候補の宮里美香(26=NTTぷらら)が五輪関連情報を入手できていないことを明かした。12日の最終日は73で回り、通算11オーバーの50位で五輪ランクも日本代表圏外に転落し、巻き返しを期した。宮里藍(30=サントリー)は73の通算8オーバーで39位、野村敏京(23=フリー)は71の通算13オーバーで63位。ブルック・ヘンダーソン(18=カナダ)が通算6アンダーでプレーオフの末、メジャー初優勝した。 (サマミッシュ・康本園子)

 五輪代表決定まで1カ月を切り、準備に追われるはずの宮里美はあっけらかんと言った。「ホテル?選手村?うーん、どうしたらいいんだろう。何も決まってない。現地情報は協会から全然入ってきていない」と明かした。

 現在、宮里美は激しい日本代表争いのまっただ中にいる。決定するのが7月11日と遅いこともあり、スケジュールも含め未定な部分が多いのは事実。ただ、宮里美陣営は選手と一緒に行動できるキャディー以外のトレーナーなどスタッフの処遇や宿泊施設、食事の情報などが全くなく、シミュレーションができない状態だという。112年ぶりの五輪採用となるゴルフは選手も日本ゴルフ協会の五輪競技対策本部も手探り状態のようだ。

 もっとも、この日は代表に近づくために必須な猛チャージが不発。73とスコアを伸ばせず、50位へ後退し、代表争いでも大山志保にかわされて“圏外”の日本勢3位に転落した。「五輪決定まで正直試合数は少ないけれど、やるべきことをやりたい。得意なコースもあるし、優勝争いしたい」。不安はある一方、まずは世界ランクの上昇がマスト。7月11日までの出場3試合で全力を尽くす。

 ▽リオデジャネイロ五輪ゴルフ代表選考 選手は国際ゴルフ連盟発表の五輪ランクで決まる。現行の世界ランクに基づく五輪ランクで、開催国枠の1人を含め男女各60人が出場。出場枠は原則各国2人で優先的に出場権が与えられる上位15位以内に入れば、各国4人を上限に出場枠が増える。7月11日までのランクで代表が決まる。ランクは試合の成績によって獲得するポイントを出場した試合数で割り、平均点で競われる。宮里美は今回、試合がなかった大山に平均点でかわされ、順位を落とした。

続きを表示

2016年6月14日のニュース