ラグビー日本代表、益城町訪問 田中、畠山ら小学生と交流

[ 2016年6月1日 18:40 ]

益城町を訪問したラグビー日本代表の畠山はタオルをプレゼント

 ラグビー日本代表のSH田中史朗(31=パナソニック)、PR畠山健介(30=サントリー)、元日本代表主将の広瀬俊朗氏(34)が1日、熊本地震で被災した熊本県益城町の益城中央小学校を訪れ、小学5、6年の児童146人とラグビー教室などでふれあった。3人が自己紹介を始めると、児童からは「知っとる~」と声が上がった。この日から再開した給食(弁当)も肩を並べて楽しい時間を過ごした。

 宮城県気仙沼市出身で11年東日本大震災で実家が被災した畠山は、益城町の現状に「実家は津波の影響があったが、熊本はがれきが残っている状態。状況や規模は違うが、本当に難しい問題なんだなと思った」と神妙な面持ちで話した。スーパーラグビーのハイランダーズ(ニュージーランド)に期限付き移籍中の田中は、31日に帰国したばかりの強行日程。「益城町の町並みを見て不安だったが、子供たちの笑顔を見て安心した」と振り返った。震災時には講演活動で大分に滞在していたという広瀬氏は2度目の熊本訪問。W杯イングランド大会での日本の快進撃をテレビで見た児童もおり、「勝つ意味、大きさを知る機会になった」とし、「多くの方が見守っていることを忘れないでいてほしいし、僕らも毎日生活できていることに感謝しないといけない。継続的にサポートしていくことが大事」と話した。

 日本代表は4日に集合し、カナダ、スコットランドと対戦する。「世界のファンが日本はどうなんだろうという目で見てくるので、結果とパフォーマンスで日本ラグビーの力を示したい。出る機会があれば子供たちに夢や希望、感動を届けられるようなプレーで盛り上げたい」と畠山。田中も「スコットランドには負けているので、カナダにまず勝って良い形で臨みたい」と雪辱を誓った。

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