猫ひろし 五輪出場正式決定 男子マラソン・カンボジア代表

[ 2016年6月1日 05:30 ]

猫ひろし

 カンボジア国籍のタレント、猫ひろし(38)が、リオデジャネイロ五輪男子マラソンのカンボジア代表に選出されることが31日までに正式決定した。同国オリンピック委員会(COC)のワット・チョムラーン専務理事が明らかにした。

 猫は2010年12月にカンボジア国内でのハーフマラソンで3位になったことが評価され、国籍を変更しての五輪挑戦を打診された。11年10月にカンボジア国籍を取得。12年2月の別府大分毎日マラソンでは2時間30分26秒をマークして自己ベストを大幅に更新した。この時点で当時最大のライバルとされたヘム・ブンティンの2時間31分58秒を上回っており、3月24日にCOCから一度は五輪代表に選ばれた。ところが4月上旬になって国際陸連が猫の五輪参加資格を疑問視していることが表面化。最終的にカンボジア側が国際陸連の決定を受け入れ、一度は決まった猫の五輪出場が消滅した。

 それでも五輪を諦めなかった猫は、15年東京マラソンで自己最高の2時間27分52秒をマーク。今年5月8日の五輪カンボジア代表選考会では見事優勝した。こうした実績を評価したCOCは猫側に代表選出を非公式に伝えていた。さらにCOCは、猫を含む6選手を代表として国際オリンピック委員会(IOC)に申請。IOCから「問題ない」との回答があったため、五輪出場が正式に決まった。猫は3日に、プノンペンで記者会見を行う。 

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2016年6月1日のニュース